冬のスポーツカジュアル1

ジェンテ スタイル

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WINTER SPORTS CASUAL_1

冬の男にとって価値のあるダウンの軽快感

寒さが身に染みるこの時期にありがたいダウンアウターの一手。 冬の街着の選択肢として定着したことでスポットライトから逸れていましたが、奇しくも昨今は “アーバン・スポーツ” “アーバン・アウトドア” “アーバン・ミリタリー” といった追い風が吹いたことで、ラグジュアリーアウターの一角に着地。  ようやくヌクヌクとした暖かさに安心して身を任せられるムードに移り変わりました。  とはいえ、ダウンであれば何でもいいわけではないのです。

ラグジュアリーを強調するテカテカは今の時代にナンセンスだし、アウトドアフィールドに生まれたギア本来の匂いというのも男臭くて気分がのらない。  スキーウェアを選ぶという判断は、ヒネリという点で慧眼ともいえますが、ともあれ、まんまスポーティなテイストを甘受するようでは消化不良。 ?先述のキーワードにあります通り“アーバン”であることが大本命ですから、バンドワゴン効果よろしく、順調にクローゼットの肥やしになった遺産は今後を生きる若者らに託すことをおすすめします。

さて、大人らしく一歩引いたお洒落をダウンアウターで実現するには、どうすべきか。  その答えがトーン・オン・トーンの着こなしにあるのです。 ? 選んだのは、STONE ISLAND〈ストーンアイランド〉のダウンコート&デニムパンツ、PANICALE〈パニカーレ〉のタートルネックニット、CIRCOLO〈チルコロ1901〉のマフラーという、上品なロイヤルネイビーを基調にしたひと揃え。それをご覧の通り、アンビエントなトーン・オン・トーンにまとめました。

色の明暗&素材感で差をつけるこのテクニックは、着こなし術の基本ではありますが、つつましくも都会的な上品さを演出するうえで、もっか最旬となる手段のひとつ。  唯一の欠点となるボンヤリとした印象は、シルエットのメリハリと、ニット&シャツのアクセントで穏やかに解消。  接近戦で威力を発揮するガーメントダイによるこなれた生地感も魅力ですが、遠距離戦にしてもウィンターナイズドされた軽快さが見て取れるのも、このダウンアウターの旨味。  ロングハーフ丈のN-3B風という、イタリアンブランドらしいアレンジの功名なのです。

素材感のあるニットはシンプルなスタイリングに不可欠

2色の毛糸を使い表裏でカラーの異なるダブルフェイス仕様に編み上げたPANICALE(パニカーレ)のセーター。  ベーシックなグレーを表面に、シックなホワイトを裏面に配し、着用する事でメランジ調になる様に仕上げています。  首から下げているマフラーはCIRCOLO1901(チルコロ1901)、ワッフル調の編地に製品染めを施し素材感を高めています。

ストーンアイランドらしい高級感のあるファー付きダウンジャケット

表面にダウン層が現れないように、スッキリとしたルックスに仕上げたSTONE ISLAND〈ストーンアイランド)のダウンジャケット。  しっかりした厚みのある表生地は“マイクロ レップス”と呼ばれるミリタリースペックのポリエステル/ナイロン素材。 インクブルーと呼ばれるブルーとネイビーの中間色が魅力的。 スポーツ観戦など野外での時間が長い時でもしっかりと暖かさを確保してくれます。

ブルーデニム と ホワイトスニーカーで定番スポーティー

STONE ISLAND〈ストーンアイランド)のウォッシュデニムに、COMMON CUT(コモンカット)のブルーチャースタイルのウイングチップスニーカーを合わせた足回り。 オフホワイトでミックス調のフェルト生地を使ったスニーカー。 キャンバスのスニーカーに比べ保温力があり、足元を軽く見せ、スポーティーで大人っぽい印象にしてくれます。

冬のビジネストリップ2

ジェンテ スタイル

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STYLE-10 WINTER BUSINESS TRIP2

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WINTER BUSINESS TRIP_2

時代の気分を捉えた下心が好印象を与える秘訣!

クラシックアウターの代表格ステンカラーコート。これのいいところは、そのものズバリのコンサバ感。大人としてキチンと見せられる点は正解! とすべきだけれど、危なげもないというのは、男として少々牙を抜かれたような……。

とくにこのところは“キメすぎず、ユルすぎない”ほどほど?にこなれた着こなしが風上にありまして、エフォートレス(effortless)やらノームコア(normcore)やらの躍進で「力の抜き加減がわからない」そうお嘆きの諸兄も多いことでしょう。とはいっても、いかに監視のゆるいビジネストリップといえども、若き日にみせた極端な転身然り、果敢な冒険はいただけない。

結局、知略こそが身軽な若造に抗える唯一の武器でして、年輪を重ねた男なりの色気をいかさない手はないわけですよ。で、アウターが主役になる冬の到来です。
そこで大人が寄り添うべきは、やっぱりドレス感のあるクラシックアウター。そこに“確信犯的なズルさ”というエッセンスを一滴加えたのが、今回ご紹介するスタイリングです。クリースのついたコットンスラックスはSANTANIELLO(サンタニエッロ)、ハイゲージのタートルネックニットはPANICALE(パニカーレ)、そしてHEVO(イーヴォ)のステンカラーコートというコーディネート。

どれも光沢がたゆたう上質な素材感は前提としまして、あえて全身黒のワントーンでモードに引き締める。欲しいのは、都会っぽさのなかに揺らぐ程度の“渋み”というニュアンスなので、ここに本域のクラシックでは役不足。そこでHEVO(イーヴォ)のコートが一石を投じるわけですね。 ジャケット着用を見越したほどよくスリムなフィットに軽快なミドル丈。本来はグレンチェック柄ですが、ともすればストライプにも化けそうなナイロンジャカード織りのボディに、非常に巧妙な遊び心を感じるはず。クラシックなのに気取らない――そんな時代を捉えた下心が、好印象を与える秘訣だと思うのですよ。

シャープな印象をもたらすナイロンステンカラーコート

一見ウール素材のように見えるナイロン素材のコート。 撥水加工も施され機能的なコートに仕上げられています。 ジャケットと相性の良いボリュームをおさえたコートの中綿には、機能性中綿として定評のある「THERMORE」(サーモア)を使用し、保温性もしっかり確保しています。 使い回しの効くダークグレーカラーのコートを今回はモノトーンコーディネートで仕上げています。

ベーシックな一枚は素材勝負、カシミヤ混の上質なタートル

PANICALE(パニカーレ)のハイゲージタートルは、エキストラファインウールにカシミヤを混紡したソフトで肌当たりの良い素材を使用。 ジャケットやコートなど アウターを引き立てるラグジュアリー感のあるセーターに仕上がっています。 シックな印象でモードテイストあり、様々なコーディネートに着回せるセーターです。  ベーシックなアイテムだからこそ素材にこだわりたいという方にお奨めのセーターです。

ドレープ感のあるブラックフランネルパンツ

        

?「ナチュラルストレッチ」といわれる特殊な織り方で、ラバー素材を使うことなく自然なストレッチ感を引き出した生地を使用。スリムなシルエットながら窮屈感の無い履き心地を実現し、タイトなジャケットとの相性も抜群です。 素材は滑らかでソフトな手触りのSUPER110’Sウールを使用。シックな印象の中に高級感を感じさせてくれます。

冬のビジネストリップ1

ジェンテ スタイル

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STYLE-9 WINTER BUSINESS TRIP1

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ウーステッドコートの正統感は目くらましにも効果絶大!

早速、今回も昔話をひとつ。 ボー・ブランメルなる人物は、皆さんも耳なじみなことでしょう。 燕尾服の基本となったホワイト&ブラックのカラーパレット、フィットを重んじたシャープなシルエット、そして俗欲のない気高い精神をもって“ダンディの始祖”と謳われた人物です。 “燕尾服の基本” と書いたように、彼が理想としたシンプルで品のいい着こなしは量産型スーツのはじまりと合致して、大衆のスタンダードになりました。 で、これに一石を投じたのが、オスカー・ワイルドです。 彼もまたダンディズムの象徴的となるひとりですが、その特徴はロマンチシズムにありまして。 なんといっても19世紀は自由主義の黎明期。 ブルジョワジーの権力が増すなかで、トキメキを失ったスーツに埃まみれの貴族的装飾を組み入れたスタイルは、センセーショナルを巻き起こしたのでありました。
ん? そういえば、これってジャケット+スラックススタイルが定着した現状に、どことな?く似ている気がしませんか。 そこで今回の着こなしのご紹介です。
ベースとなるのは、ビジネストリップをテーマにしたセットアップススタイル。 柔らかなシルエットが印象的なセットアップはCIRCOLO1901<チルコロ1901>。  ユニークなのは、細畝のヘリンボーンではなく、プリンテッドスウェットだということ。 セットアップだけど、窮屈さはまるで感じさせません。  Vゾーンの土台を作るホワイトシャツは、リラックスした気分を損ねない GIANNETTO<ジャンネット> のワイドカラー。 そしてコートとしっかりアイミツをとったレジメンタルタイを合わせる。 基本に忠実なカラーパレットを、イタリア流にイージーな素材で遊ぶこと ―― これってまだ新鮮な域だけど、目の肥えた女性相手にはよもや通用しない手法かも……。 となると、クラシックすぎるほどにクラシックな HEVO<イーヴォ> のチェスターコートは有効なのです。 スウェットのカジュアル感を中和するロジックでもあるし、「“いかにも”だね?」といわんばかりの冷めた目線に対抗する目くらましになる。 なによりも、洒落者の大定番となっているイージースーツゆえに、むしろ「ダンディなひと?」なんて嬉しいお言葉をいただける決め手になったりするのですよ。

クラシックな印象のチョークストライプコート

ラグジュアリーなテイストの大胆なチョークストライプをあしらったHEVO(イーボ)のウールコート。 チェンジポケットをつけ、ラペルサイズを大きくすることでブリティッシュ風に仕上げ、クラシックな印象を深めています。 ジャケットの上に着ていただくことを想定したややゆとりのあるシルエットだけに、ボリュームのあるタートルセーターなどとは相性が良く、インナー次第ではジャケット無しのスタイリングも可能。 レザーのグローブなどと合わせて大人っぽく着こなしたいコートです。

GIANNETTO(ジャンネット)、ブルーラベルのドレスシャツ

GIANNETTO(ジャンネット)のドレスラインである「ブルーラベル」のホワイトシャツ。 生地は透け感のある織柄のソフトな生地を使用、厚みのある貝ボタンを使ったり着丈を長めに設定、しっかりとした芯を入れた襟やカフスなど、ドレスシャツのディテールをしっかりと押さえ、通常のGIANNETTO(ジャンネット)とは違いネクタイとの相性が良い仕様になっています。 シルエットは日本人の体型に合わせて袖丈がアジャストされており、スリムフィットですが、細くなり過ぎないようにノーダーツ仕上げにしています。

ジャケットとセットアップできるスウェットパンツ

CIRCOLO1901(チルコロ1901)が独自に開発したストレッチ性が高くコシのあるスウェット生地にマイクロヘリンボーンのプリントを施し、ウールの様な表面感に仕上げたパンツ。  股上はやや浅め、シルエットは程良く細身に仕上げ、ウエスト部分内側にはドレスパンツの様なディテールを施し、スウェットパンツとは思えない本格的なスラックスの仕様で仕上げています。 今回は同素材のジャケットと合わせスーツとして着用しています。

パーティースタイル2

ジェンテ スタイル

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STYLE-8 PARTY STYLE2

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PARTY STYLE_2

男の着こなしに都合のいい、手の込んだウールジャケット。

この秋冬、気になるのは何といってもジャケットだ。 それもテーラード然としたお堅い印象のものではなくて、熟れた色気をまとわせてくれるような、モダンな雰囲気のものがいい。 ジャケット&スラックスを恒例にビジネスウェアが休日服に接近したことも、その一因だろう。  なかでもここ数年、ファッション全体のトレンドとなっているヴィンテージの余波。 ツイードやフランネル然り、アーカイブ生地の見せる豊かな表現力がスパイスとなって、ジャケットに目覚めさせられてしまった男性は少なくないだろう。  もちろん、リアルヴィンテージが絶対のエレメントには成り得ない。ヴィンテージはしっかりと吟味した上で扱わないと手持ちの服が根負けするし、そもそもクラシックに懐古主義的な着こなしや、オスカー・ワイルドに通じるようなある種のロマンを欲しているわけではない。  あくまで、いまに通じるような“モダンさ”が心をトキメかせる決め手なのだから。
上質なウールを使った一枚仕立てのジャケットでも、リラックスとドレスを見事に融合してみせた伊 CIRCOLO1901(チルコロ 1901)の仕事なら格別だ。 ネイビー×ブラウンという男の着こなしに好都合の配色もさることながら、クロスモチーフを織柄で描いた手の込んだ1着だ。 ふっくらと編み立ててはいるけれど、カントリージャケットに見るような野暮ったさはない。 それどころか、パターンの妙味と合わさってシャープに羽織れるし、ラペルをワイドに設定しているから、デニムにシャツ&ニットといった定番の組み合わせでも、男らしさをエレガントに強調してくれる。 もちろん、梳毛のジャケットのようなコンサバ感は皆無。 ちょっと気を効かせて、アフターファイブに知人のパーティに飛び込む時でも気後れさせない。 そんな自信すら、このジャケットは湧き立たせてくれそうだ。

着るだけでラグジュアリースタイルに格上げしてくれるジャケット

深みのあるネイビーをベースにブラウンのクロスモチーフの小紋柄を合わせたCIRCOLO 1901(チルコロ1901)の2Bジャケット。 厚みのあるニットのようなウールジャージーの生地は、今年トレンドのブークレー織りで作られ、軽く、ストレッチ感もあり、リラックスして着れるジャケットに仕上がっています。 インナーにはジャケットの柄に合わせたPANICALE(パニカーレ)のブラウン系セーターをチョイスして、まとまりのあるコーディネートに仕上げています。

レザーアクセサリーで男らしさをプラス

荒れた土地や岩石をイメージさせる大理石、「バエジナストーン」と、縄編みで編みこんだ「ナチュラルレザー」のコンビネーションで、ワイルドな印象に仕上げたGERBA(ジェルバ)のウォレットチェーン。 ウォレットをを繋がず純粋なアクセサリーとして使うのが、いまどきイタリアンスタイル。 ジャケットの裾からチラリと見えるワンポイントが、シンプルなジャケットスタイルにアクセントを与えます。 またPAOLO VITALE(パオロビターレ)のベルトはバックル部分をスエードレザーで覆ったデザインをチョイス。腰廻りをシンプルな雰囲気にしてアクセサリーを更に引き立てています。

ウォッシュデニムでカジュアル感を演出

知人のパーティーへのちょっとした顔出しや、友人のホームパーティーへのお呼ばれなどであれば必要以上なドレスアップは逆にNG。 程良くドレスダウンしたスタイルで場の雰囲気と上手く馴染むことができるはず。 そんな時に便利なのがボトムにデニムを選ぶという選択。 中でもウォッシュが施されているデニムであればカジュアルな雰囲気を一気に高めることができ、ジャケットスタイルとの相性もバッチリです。

パーティースタイル1

ジェンテ スタイル

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STYLE-7 パーティースタイル1

STYLE-7 パーティースタイル1

PARTY STYLE_1

米国生まれの準礼装も伊流にこなせば、これほどモダンに裏をかける

ファッションに美学を持つ大人たちにとって、装いのかぶりはひとつの悲劇だ。雑踏ですれ違う程度ならまだしも、レセプションやパーティといった晴れの日に服装が重なるとなれば、もう目を当てられない。  かのモードの帝王曰く 「自分が一番と言い聞かせるか、あるいはドレスを脱ぐか。それしか方法はない」 そう断言できるくらい、いたたまれなくなるものなのだ。 そこで洒落者がまず、あの手この手と思案するのは、Vゾーンのこなし。 洗練されたトーンオントーン、カントリーに範をとったパターンオンパターンといった定番テクニックを駆使したり、ブラウンスーツにブラックタイを締めるレトロフレンチの小気味良さを持ち出してみたり。 あるいはドレスシャツの代わりに、タートルネックニットという選択肢もある。 セミフォーマルな装いにおける戦い方は巨万とあるだけに、身の置き場がなくなるのは当然至極といえよう。  で、そうした難問を目の前にした時こそ、敢えて王道の裏をかく。 そんな勇気ある選択もまた有効な一手になるはずだ。
例えば、こんなタキシード&トラウザーはいかがだろう? 手掛けたのは伊 CIRCOLO1901(チルコロ1901)。 素材は、打ち込みがよく、コシの強いスウェット生地。 ジャケットはラペル&ポケットの玉縁、パンツは側章にサテンをあしらい、ツヤと立体感を持たせることでフォーマルな琴線に軽やかにタッチさせている。 アメリカ生まれの準礼装もイタリア流にこなせば、これほどまでにコンフォートかつモダンに裏をかける―― そんな模範解答だ。 さて、これをどう手なづけよう。 まず緊張を伝えるようなドレスシャツは不向きだ。 硬軟のバランスが崩れてしまう。基本はスタイリングに“楽しさ”をプラスする要素としたい。 そこで世界観を共有すべく、インナーはCIRCOLO(チルコロ1901)のヘンリーネック。 トーンオントーンで足並みを揃えて、ラグジュアリーとリラックスを両立するのも面白い。

アンフォーマルに見えない スウェットタキシード

ラフなイメージのスウェット素材で対極にあるドレッシーなタキシードを作る… 。 この普通に考えれば難しいお題に取り組む姿勢にCIRCOLO1901(チルコロ1901)のモノ作りへの意気込みと自信を感じさせてくれます。 仕上がりはもちろんフォーマルでありながらソフト。 肩肘を張らないパーティースタイルを作り、着る人に柔らかい印象をもたらします。  スーツとしてはもちろん、ジャケットを単品でデニムを合わせるなど様々な着こなしを楽しむことができます。

インナーにはあえてのヘンリーネックTシャツ

タキシードとくれば “ウイングカラー” のシャツに “ボウタイ” がセオリーですが、 ここはあえて 「カットソー」をチョイス。 フォーマルらしさを崩しながらもカラーをワントーンでまとめてスッキリとした印象に仕上げ、絶妙なサジ加減のコーディネートに仕上げました。 カットソーの中でもCIRCOLO1901(チルコロ1901)のへンリーネックをチョイスすれば、Vゾーンにアクセントを与える事が出来ます。

シンプルなスタイリングにこそアクセサリーを

派手なアクセサリーをチョイスしがちなパーティーというシチュエーションだが、本来アクセサリーを身に纏うパーティーの主役は女性たち。  勝手知る大人の男性であれば “シンプル” なスタイリングに “シンプル” なアクセサリーをプラスするのが正解。  GERBA(ジェルバ)のブレスレットはラバーコードで繋がれフィット感がありスッキリとした印象。 同系色のグラデーションカラーとさわやかなホワイトを重ね付けして、さりげなくコーディネートを華やかにします。

秋のゴルフスタイル2

ジェンテ スタイル

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STYLE-6 秋のゴルフスタイル2

STYLE-6 秋のゴルフスタイル2

GOLF STYLE_2

タイトなシルエットと潔いモノトーンが脱スポブラの秘訣。

「服装は自分のために非ず、相手に対する衷心からの儀礼なり」(「スチュワート家の歴史」第2巻) ――ようするに、スコアばかりでなく、礼節を踏まえた着こなしもまた休日ゴルファーたちの課題。19世紀にはタイドアップしたスーツがルールとして遵守されていたけれど、いまにそれを実践するにはコスプレ感が強すぎる。 周りから冷ややかな視線を送られることになりかねない。とはいえ、コレ!と決まったユニフォームのないゴルフだけに、正解が導き出しづらいのが悩みの種。ありきたりなゴルフブランドやスポーツブランドからこれ見よがしに見繕う――これも十分に機能的で間違いのない選択だけれど、本気モード過ぎるには少々味気ないというもの。ここは全米ゴルフ協会1927年発表のドレスコードにあやかって、襟付きのシャツを見つめ直すところから自分流の着こなしを完成させたい。
たとえば“襟付きのシャツ”といっても現代のものさしで計れば、タートルネックも許容範囲のとなっている。厳守すべきルールはトップスだけ。だけれど、デニムパンツ、サンダル、ドレスシューズは暗黙の了解として原則NGなのでご注意を。
今回披露するのはラウンド用の着こなし。PANICALE<パニカーレ>のタートルネックニット、SANTANIELLO<サンタニエッロ>のコットンパンツ、そして寒さ対策としてSTONE ISLAND<ストーンアイランド>のダウンベストを重ねたスタイルだ。スイングを妨げず、また体温調節も楽チンだからダウンベストを選ぶ、なんてありきたりな講釈は抜きにして、注目したいのは色柄の使い方。よくあるスポーツブランド流の色柄の乱用、イタズラな切返しを避け、タイトなシルエットを潔くモノトーンに落とし込む。こうして昇華してあげれば、ブラックやオリーブといったミリタリーカラーを使った着こなしも、無骨さや男臭さとは無縁に、爽やかさを振りまける。ツーサムのアツ?いラウンドも適えてくれるはず。

寒い日のラウンドも暖かく

早朝のラウンドではそろそろ寒さが気になる季節。 腕が回しやすいダウンベストはスイングを妨げず体温調整がしやすいので秋から冬にかけてのラウンドにはピッタリ。 毎年定評のある STONE ISLANDN(ストーンアイランド)のダウンベスト。 袖付け部分にはナイロン素材のシャーリングが付き、冷気の浸入を防ぐ機能が付きました。 また、表地の素材には撥水加工されたウール素材を使用し、スポーティーになり過ぎないデザインに仕上げられています。

ジオメトリック柄でスッキリとした印象に。

独特な幾何学模様がキレイなPANICALE(パニカーレ)のタートルセーター。 モノトーンの幾何学模様にはスッキリと見せる効果があり引き締まった印象を与え、コーディネートのアクセントになっています。  素材は”スーパージーロム”と呼ばれる最高級に分類されるラムズウールを使用し、柔らかなタッチで高級感のある着心地に仕上げています。もちろん首周りのストレスも軽減されプレーに集中させてくれます。

シックなブラックパンツでモノトーンスタイルをまとめ上げます。

SANTANIELLO(サンタニエッロ)の「ナチュラルストレッチ」と呼ばれる生地のストレッチパンツ。 織り方によりウレタン系の素材をを使うことなく、「ウール100%」でもストレッチ性がある独特な生地を使い履き心地の良いパンツに仕上げています。  素材は高級なスーツなどにも使われている「 SUPER110 」の生地を使用。シンプルで高級感のあるパンツに仕上がっています。 ブラックパンツは汎用性が高くジャケットスタイルなどにも応用することができます。

秋のゴルフスタイル1

ジェンテ スタイル

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STYLE-5 秋のゴルフスタイル1

STYLE-5 秋のゴルフスタイル1

GOLF STYLE_1

礼節を最優先。でも、抜け目なくリラックスしたいジェンツたちに。

キャンプでもなく、スキーでもない。ここ最近、いい大人たちをこぞって骨抜きにするのはゴルフだったりする。ゴルフがエクスクルーシブであったバブル期からおよそ30年。ウエアでいえばビンテージの仲間入りとなる時間をかけて、ようやくポピュラーな域に足をかけたようだ。ただ、窓口を広げたからといって紳士のスポーツであることに変わりなく――「服装は自分のために非ず、相手に対する衷心からの儀礼なり」(「スチュワート家の歴史」第2巻)――英国貴族の間で紡がれたゴルフの伝統、そして発展に尽くしたスチュワート家の作法に則った、マナーとしてのドレスコードにいまでも敬意が払われている。
それでは、ゴルフ場で冷ややかな視線を浴びられることなく、大人らしく洒落感を醸せる装いとはどういったものか? 自宅からの行き帰り、ラウンド中で服装を切り替えることは当然として、どちらも意識したいのは礼節。ゴルフ流でいう「シャツは襟付き」「行き帰りはジャケット着用」。これが基本となる。
ここに紹介するのは、クラブハウスへの行き帰りを想定したもの。軸となるのは、トレンドのネイビー。知的で上品な印象を狙って、チェック柄でベースカラーと調和をとったベージュジャケットというカラーパレット。製品染めで風合いの立ったジャケットに、いつものドレスシャツでは少々肩肘張って見えるので、トップスはインディゴウォッシュシャツにタートルネックを重ねて肩の力を抜いておきたい。タートルネックを選ぶ際は、厚手のコートにはローゲージ、ジャケットにはハイゲージが王道の選択。ノーブルなアクセントをVゾーンにもたらすことができるし、シャツ+ニットの美しいブルーの階調を襟見せ&袖の折り返しでこなれた印象も演出できる。 ちなみに、ジャケットは CIRCOLO 1901<チルコロ 1901> 得意のスウェットジャケット。インナーはこちらも CIRCOLO 1901<チルコロ 1901> のタートルネックセーターと、GIANNETTO<ジャンネット> のインディゴシャツ。 そしてパンツは SANTANIELLO<サンタニエッロ> のストレッチコットンパンツ。  シャープに魅せて実は軽快という、ウラハラな気分もいまどきのジェンツらしい。

ブルーのラインが効いているウィンドウペンジャケット。

CIRCOLO1901〈チルコロ1901〉ならではのウールを思わせる質感に仕上げたスウェットジャケット。 シルエットが秀逸でスウェット素材でありながらラフな感じを与えない仕上がりになっています。 また、ストレッチの効いた素材は動きやすく長時間の車移動も楽にこなせる着心地。 ジャケットのウィンドウペンチェックがインナーのブルーとの馴染みを良くし、さりげなくコーディネートをとりまとめています。

ボトムもストレッチ素材で動きやすさとスッキリさを両立。

インナーのブルーに合わせてボトムもネイビーをチョイス。 インナーとワントーングラデーションでコーディネートすれば、ジャケットをより引き立てるスッキリとしたスタイリングになります。 SANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のストレッチギャバジンのコットンパンツは程良い張りのある生地で履き心地が良くアクティブなシチュエーションにピッタリのパンツです。

ゴルフにピッタリサイズのウールフェルトボストン。

ウールフェルトのボストンバッグはシューズと着替えを入れるのにぴったりのサイズ。 カラーはやはりブルーをチョイス。上品でスポーティーな印象でコーディネートをまとめ上げます。 BONFANTI〈ボンファンティー〉のバッグは全てがメイドインイタリー。職人が一点一点ハンドで仕上げたバッグは高いクオリティーを誇ります。

秋のビジネストリップ2

ジェンテ スタイル

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STYLE-4 秋のビジネストリップ2

STYLE-4 秋のビジネストリップ2

BUSINESS TRIP _2

エレガントに男の色香を燻らせるボルドーと白の引き算

アラン・ドロンに代表されるフィルム・ノワール時代の俳優たちは、スクリーンのなかではもちろん、パリで過ごすプライベートにおいても、仕立てのいい上等なスーツを好んだという。 輝かしいスポットライトの当たる名優とビジネスマン。ここに大きな隔たりがあるかといえば、そうでもない。 イメージを大切にする彼らにとっても、また働く男たちにとっても、暮らしの基盤になる街は主戦場。男たる肖像を支えるワードローブに日々袖を通すのは、得てして当たり前のことだといえる。
そういう意味でも、ライバルたちの目から離れる一時のビジネストリップでは、どこか肩の力を抜きたくなる。ジャケットは男の色香を燻らせるようなボルドーカラー。今季的を思わせるアーカイブ風のプリミティブな生地ではあるけれど、着丈はコンパクト、また細身の仕立てだから、シニア感を増長することがない。それがL.B.M.1911〈エルビーエム1911〉を選ぶ旨味だ。本来ゴルフなどに用いられたフランネル素材は、あくまでスポーツドレッシーの位置づけ。だから、堅苦しいタイドアップよりもタートルネックが相応しい。タートルネックはCIRCOLO 1901〈チルコロ 1901〉。ジャケットのボルドーと相性のいいベージュで調和をとった。そしてパンツはグレンチェックで王道のカントリースタイル!と行きたいところだが、テーパードのホワイトスラックスSANTANIELLO〈サンタニエッロ〉で軽快に魅せる。巧妙なアク抜きだ。

ボルドーが美しいウールフランネルジャケット。

ボルドーが美しいウールフランネルのジャケットはL.B.M.1911〈エルビーエム1911〉のジャケット。同色系のカラーで描かれたタータンチェックは大柄でありながら落ち着いた印象に仕上がっています。
ボリュームのあるCIRCOLO 1901〈チルコロ 1901〉のタートルセーターとの相性も抜群です。

スッキリとしたボトムでコーディネートを引き締める。

秋らしいカラーの組み合わせのトップスにホワイトパンツを合わせる事でスッキリとしたキレイなコーディネートに仕上がります。 SANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のストレッチギャバジンのコットンパンツは程良い張りのある生地で履き心地が良く使い回しのきくパンツです。

暖かみのあるウールフェルトのトートバッグ。

コーディネートを補完するフェルトのトートバックはあえてダークカラーをチョイス。ゆる過ぎず固過ぎないほど良いバランスを生み出しジャケットスタイルをまとめ上げます。 BONFANTI〈ボンファンティー〉のバッグは全てメイドメイドインイタリー。職人が一点一点ハンドで仕上げたバッグは高いクオリティーを誇ります。

秋のビジネストリップ1

ジェンテ スタイル

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この秋おすすめ!カラージャケット

STYLE-3 秋のビジネストリップ1

BUSINESS TRIP 1

ジャケットの主張をいなす、色合わせとソリッドなパンツの効用

スタイリングに対する気持ちを少しだけ大きく、そして軽やかにさせるビジネストリップ。見方を変えれば、気後れして手を伸ばしにくかった流行物のワードローブに袖を通す、格好のタイミングともいえる。旅の恥はかき捨てとはいわずとも、経験こそがひとを作る。ここはひとつビジネストリップで、ファッション感を鍛えてみるのもいいだろう。

たとえば、ダブルブレストというジャケットがある。軽快で活動的なシングルブレストに対して、ダブルブレストがもたらすのは華やかで格調高く、威厳めいたイメージ。あるいは恰幅のいい男性のワードローブと思われるかも知れない。そんな方こそ、イタリアがモダナイズしたダブルブレストに、ときめいて欲しい。

用意したのは、ワイドピークドラペルで雄々しく思えるL.B.M.1911〈エルビーエム1911〉のブランカラー。メランジ調のバスケットウールは、カジュアルに偏らない深みのある色合い。着丈はコンパクトで、ときにグラマラスすら感じさせるボディコンシャスなシルエットだ。さて、これをどう手なづけるか。ナローなVゾーンは、あえて華を持たせず、GIANNETTO〈ジャンネット〉のホリゾンタルカラーの白シャツと知的なシルバータイで一息つかせる。すらりと伸びたウールパンツはSANTANIELLO〈サンタニエッロ〉。そしてダブルモンクシューズでエレガントな土台を固める。チーフ、ネクタイ、パンツで巧妙な色合わせとソリッドなネイビーパンツの効用。これでジャケットの主張はいなせる。

Vゾーンはシックな印象に

ニットジャケット

GIANNETTO〈ジャンネット〉のホワイトシャツはベーシックなオックスフォード生地を使ったホリゾンタルカラーをチョイス。 襟芯の薄いソフトなシャツでありながらタイドアップでもキレイな襟元を作り上げるのはジャンネットならでは。

シルバーのレジメンタルタイを合わせる事で、ジャケットを引き立てるシックなVゾーンが完成します。胸元にはにはシャツとジャケットを馴染ませるポケットチーフが効いています。

艶のあるダブルブレスト

メダリオンのウールフェルトスニーカー

深みのあるダークブラウンが美しいL.B.M.1911〈エルビーエム1911〉のジャケット。

バスケット風の織り柄生地に製品染めを施しキレイなカラーリングに仕上げています。シルエットや着丈のバランスが絶妙で艶のあるビジネススタイルを演出します。

発色の良いウールフランネルパンツ

メダリオンのウールフェルトスニーカー

細身のラインでスッキリとしたシルエットはSANTANIELLO〈サンタニエッロ〉ならでは。ミックス調の明るいブルー系カラーをボトムに合わせる事でシックなブラウンのジャケットを引き立てます。

エキストラファインウールのSUPER100Sの生地を使用し肌当たりも滑らかに仕上げています。

秋の休日カジュアル2

ジェンテ スタイル

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この秋おすすめ!カラージャケット

STYLE-2 秋の休日カジュアル2

AUTUMN HOLIDAYS 2

風を孕んで描き出す着流しのラグジュアリー

ルールに厳密では達し得ない、着こなしの美しさが世の中にはある。ポケットをバッグ代わりに扱っていた作家ボリス・ヴィアンのスーツ、あるいは彫刻家アルベルト・ジャコメッティが傘のようにも代用していたツィードジャケットには、恋人をもって「彼のジャケットに恋している」そういわしめた逸話もあるという。

それらに共通するのは、たっぷりと染みついた豊かなドレープ。一部の隙もなく着飾った完成された美しさもあれば、計算の届かない着流しのスタイルもまた美しい。

こうした“こなれた”ニュアンスを容易く飼いならすには、やわらかな風合いを讃えたロングカーディガンを選んでみるのもいい。トップスは休日らしくリラックスしたCIRCOLO 1901〈チルコロ1901〉のヘンリーネックカットソー。しっかりとクリースを効かせたSANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のテーパードスラックスは、素材のコットンギャバに備わったストレッチ性で窮屈さを払拭しながら、大人らしさを支えている。

この緩和と緊張の調和を担うのがCIRCOLO 1901〈チルコロ1901〉のショールカラーカーディガンだ。やわらかなニュアンスを残すショールカラー、杢調に仕立てたローゲージのグレーブラウンが適度な量感を与え、ほんのりと男らしさを底上げしてくれる。そして、ふとももにかかるくらいのロング丈。動くたびに美しいドレープを描くこの丈感が緊張を解きほぐす、ラグジュアリーの要締になる。

リラックス感を演出するカットソー

ニットジャケット

ニットカーディガンにヘンリーネックのカットソーをチョイスすることでコーディネートは、よりリラックス感を増していきます。

CIRCOLO 1901〈チルコロ1901〉のヘンリーネックカットソーはクラシックなテイストと男性らしさを併せ持ち、ラフなスタイルの中にインテリジェンスを感じさせます。

ショールカラーの大人カーディガン

メダリオンのウールフェルトスニーカー

アルパカやロウシルクを混紡したミックスヤーンを使って編まれたCIRCOLO 1901〈チルコロ1901〉のロングカーディガン。シックなテイストでありながら、ロング丈のカーディガンならではの動きによる華やかさでスタイリングに艶を与えます。

ボトムはソフトな質感のストレッチパンツで

ウールフェルトスニーカー

ベージュカラーの綿パンツをチョイスすることで、同系色のグラデーションコーディネートに仕上げ、ラフでありながら品のある大人カジュアルにまとめあげています。

SANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のストレッチ素材のパンツはタイトシルエットでも着心地を担保してくれます。