ダークサマー_1

ジェンテ スタイル

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STYLE-21 DARK SUMMER

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DARK SUMMER_1

ダークカラーを手なづければ夏のマンネリは打破できる!

マリンであったり、サファリであったり、あるいはリゾート、コロニアル。 夏の着こなしは相場が決まっている ―― そう思っている人は意外と多い。 たしかに、夏の強い日差し、季節なりの気分にならうとすれば、アイテムの足並みは自然に揃うものだし、かといってマンネリに業を煮やして奇抜さに走るのも考え物だったりする。 人生の酸いも甘いも知る大人であれば、そうしたジレンマをかみしめつつ、軽やかに裏をかいた選択をとっていきたい。 テクニックは様々にあるけど、一番真似しやすいのはやっぱり色の使い方。 たとえば、爽やかさを全開にしたい夏にこそ、ダークカラーで涼やかさを身にまとってみるとか!?  そこで今回提案したいのは、ボーダー柄のカットソーにホワイトデニム。 これってもはや使い古されたマリンルックのクラシックだけど、ポイントカラーをダークトーンに変えるだけでどう?  夏に求める清涼感を醸しながらも、大人らしく引き締まった印象に見えるはず。そのうえで、こなれ感をさそう小技のスパイスを少々。
着用したのは、PANICALE〈パニカーレ〉のボーダーニット、STONE ISLAND〈ストーンアイランド〉のホワイトデニムパンツ、COMMONCUT〈コモンカット〉のスリップオンという構成。  とてもベーシック。  でも、夏らしい清涼感と軽やかさ、今季的な「キチンと感」はちゃんと漂っている。   これを成立させるにはネイビーとホワイトのコントラストが大きな要因になるのだけれど、既述の通り、小技も豊富に積み重ねている。たとえば、着こなしにまとまりを生むモノトーンは、コーディネートの土台となるボトムにホワイトを当てることで、ネイビー特有の重さを軽やかにいなせるし、逆にネイビーが目立つことで、ぼけがちな印象を男らしく引き締めることもできる。   さらに、ボトムの丈感はくるぶしが見えるくらいにまとめて、ニットはロングスリーブで軽く遊ぶ。   そんなときに潮感のあるカラフルなビーズブレスが手元に揺れると、より一層こなれ感が増して見えるでしょ?   こうした遊び心が、ミニマムなカラーパレット、首元が締まったクルーネックといったキチンと感にミスマッチすれば、拍子抜けするくらい簡単にマンネリを乗り越えることができる!?

深いネイビーカラーでコントラストがキレイなPANICALE〈パニカーレ〉ボーダーセーター

ダークネイビーの部分とホワイトの部分で編地を変え、立体的な質感を作りボーダー柄をよりくっきりと表現しています。 コットン/ナイロンの素材は軽く速乾性があり、これからのシーズンにもサラリとした着心地を提供してくれます。 バランスの良い着丈と程良いフィット感の絶妙なシルエットで、一枚で着流しても存在感のある一着に仕上がっています。 襟元はボートネックで仕上げマリンテイストを色濃く打ち出しています。 ホワイトパンツはもちろんライトカラーのパンツと相性が良いカットソーです。 PNAICALE(パニカーレは)世界的なニットの産地でもあるペルージャに拠点を置くニットの専業メーカー。 先進的な技術と職人の手作業が融合したニットはクオリティーの高さと暖かみがバランス良く共存する ”メイドインイタリー” のセーターです。

夏と言えばホワイト!シルエットがキレイな STONE ISLAND〈ストーンアイランド〉のホワイトデニム。

定評のあるストーンアイランドの5ポケットシリーズからホワイトデニムをチョイス。 ストレッチの効いた程良いオンスのデニムは、履きやすさと年間通して履ける便利さがあり、梅雨時期で垂れる素材感もパリッとしたデニムらしい履き心地を味あわせてくれます。 「SLIM FIT」のこちらのモデルはやや浅めの股上と程良いテーパードによる細身のシルエットで、フィット感のあるキレイなラインが特徴。 夏の着こなしはには、ぴったり目のサイズをチョイスし、足首をしっかりと見せた着丈で仕上げるのがオススメ。

COMMONCUT〈コモンカット〉のデニムパッチワークスリップオン

スポーティーでベーシックなスリップオンスタイルを採用し、濃いめカラーのインディゴデニムを大胆にパッチワークしたデザインに仕上げています。 ビブラム社製のホワイトカップソールを使用、ステッチダウンすることでアッパーとソールの馴染みが良い丈夫な仕上がりになっています。 カジュアルなテイストでありながらレザーライニングを全面に施し、高級感のある履き心地に仕上げています。 ホワイトデニムの足元はもちろん、ドレスアップスタイルのはずしアイテムとしても活躍するシューズ。

ショート トリップ スタイル_2

ジェンテ スタイル

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STYLE-20 SHORT TRIP

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SHORT TRIP_2

パイルの優しさに苦味を効かせた大人のトラベルスタイル

ニットウェアの名産地として世界に名の知られた、ペルージャ。  この地に拠点を置く<パニカーレ>は、まるでハンドニットのような手仕事の温かみ、そして抜群のフィットで上質を知る大人を唸らせる、気鋭ニットファクトリーブランドのひとつ。  で、今季の注目アイテムとしてプッシュしたいのが、このヘンリーネックニット。  ブランド定番型だけど、いつもと少し違うのが、パイル素材で仕立ててあるということ。  そう、この試みはブランド史上初だったりする。  パイルとはいえ、毛足の短い生地感が際立たせるのは、イタリアブランドならではの品のよさ。  短めのヘンリーネックはフルオープンしても、ダラしなく着崩れする心配はないし、アメカジ風のいかにもな寛ぎではなく、リラックスしながらも大人らしいエレガンスを伝えてくれる。  この旨味をいかすなら、男性の休日服として最もスタンダードなデニムと合わせてみるのはいかが?   しかも、使い方は簡単。  いつものカットソーと置き換えるだけ。  それだけでいい。天竺とひと味違いリッチな量感が持ち味だから、ウィークエンドトリップみたいな、ちょっとしたご褒美のシーンにぴったりかも!?
というわけで、今回の舞台はウィークエンドトリップ。  スリムなテーパードデニムはSANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のデニムライン「dP’s」〈デプス〉、足元は軽快さを引き立てるローファーは ANDREAVENTURA〈アンドレア ヴェンチューラ〉、そしてカットソー代わりPANICALE〈パニカーレ〉のヘンリーネックニット。  主役はもちろん、パイル素材のヘンリーネックだ。  ただ、注意したいのがパイルは、リッチに量感を演出する反面、甘い印象になりがちだということ。  そこでハードな味出しデニムで中和する。  ピリッとエッジを効かせることが、男らしい着こなしには大切なのだ。  そのうえで、汎用性の高い色合わせのテクニックを。  味出しされたデニムのニュアンスに合わせて、足元をホワイト、ブレスとバッグにはターコイズ、ベルトにはネイビー×ホワイトを選んでみた。  グレーを包み込むようなグラデーション風味のインディゴをポイントにすれば、グレー×ブルー×ホワイトの複雑なカラーパレットもちゃ?んとまとまって見えるでしょ?   さらにローファーで上品さを底上げしてあげれば、今風の都会っぽさの演出も!? 優しさをアピールしながらも、しっかりと苦味走った大人のトラベルスタイルが完成するってわけ。

PANICALE〈パニカーレ〉定番、ヘンリーネックのコットンセーター

綿素材の糸でループ状に編まれたパイル風のセーターは肌当たりも柔らか。
秋冬にも人気があったヘンリーネックのデザインは、使い勝手が良くT-シャツはもちろんドレスシャツとの相性も抜群。
カジュアルスタイルからジャケットスタイルまで幅広く使えるマルチアイテムです。 春らしいミディアムグレーはデニムはもちろん、ホワイトパンツとの相性も抜群です。  PNAICALE(パニカーレは)世界的なニットの産地でもあるペルージャに拠点を置くニットの専業メーカー。 先進的な技術と職人の手作業が融合したニットはクオリティーの高さと暖かみがバランス良く共存する ”メイドインイタリー” のセーターです。

夏らしいカラーリングの PAOLOVITALE 〈パオロヴィターレ〉メッシュレザーベルト。

プンターレと呼ばれる重りを剣先に付け、垂れ下がる様にデザインされたベルト。 バックルとプンターレには彫金が施され、デザインのアクセントになっています。 本体はレザー素材を使い、ホワイトとブルーのコンビネーションで編み込まれ、夏らしいテイストに仕上がっています。 シンプルな綿パンツスタイルからデニムまで、幅広くカバーできるデザインで、少し剣先を長めにとる着こなしがお奨めです。  PAOLO VITALE〈パオロ・ヴィターレ〉は、1970年代イタリアのモンツァで、ハンドメイドのベルト作りを始めたのがブランドの起源。 企画から素材選び、生産、最終の仕上げまで全ての工程を、イタリアの自社工場で行っています。

SANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のデニムライン「dP’s」の9分丈ジーンズ

サンタニエッロの新しいデニムライン「dP’s〈デプス〉」のジーンズ。 ストレッチのデニム地を採用し、程良いブリーチ加工とダメージ加工を施したスリムシルエットのモデル。 着丈は短めに設定され、くるぶしを出して履く着こなしをイメージした作りになっています。  細身のジーンズは、様々なスタイルに対応できるマルチアイテム。 ジャケットスタイルからTシャツスタイルまで幅広く対応。合わせるシューズやコモノ次第で様々なコーディネートが楽しめます。  Santaniello〈サンタニエッロ〉は、1968年にイタリアのサレルノで創業した、イタリア屈指のパンツ専業メーカーです。サルトリア仕立のクラシックなスタイルからカジュアルな5ポケットまで、幅広いラインアップをリリースしています。

ショート トリップ スタイル_1

ジェンテ スタイル

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STYLE-19 SHORT TRIP

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ひとつまみのエレガンスと適度な引き締め効果を“ジレ”に求める

もちろんTPOによるのだけれど、休日をシャツ姿で過ごすことを非礼と考える人は珍しい。   聞いたところによると、世界主要都市でラフに近い服装で街を歩くのは、アメリカ西海岸、あるいは日本の大人だけ。  休日でもジャケットスタイルが基本なのだとか。  もうひとつ、街着について。  ここ最近は“都会的”であることが街着の最重要だけど、基本を紐解けば「シティカジュアル=タイドアップしたジャケットスタイル」。  リゾートにはリゾートなりの装いがあって、スポーツにはスポーツなりの装いがある。  たしかにそれはごもっとも。  着こなしで大切なのは、他人に不快を与えないこと。  だから、シーンに則した服選びは礼節に等しい。  でも、テーラリング文化の根付いていない日本。  しかも避暑地なんてケーションで、おもむろにジャケットを羽織るのは少々気張りすぎかも。  そこでジレが有効打になったりする。
とはいえ、ジレの単体使いって正しいの?  なんて思うひとがいるかもしれない。  いまでこそジレはセットアップと揃いの素材が当たり前だけど、その原型はチャールズ2世の時代にあった。  当時ジャケット、ベスト、ボトムスは共布でなかった。  というより、別々の素材を組み合わせて嗜むのがはじまりだった。  ジレはジャケット同様にお洒落を主張するもので、ジャケットを脱いだ時に非礼と映さないための予備着。  そのため、単体使いをするものだし、エレガントな側面も持ち合わせている。  つまりリラックスを求めるロケーションで、上品を装う格好のアイテムなのだ。さて、せっかくの有効打、これをどう調理しようか。  今回のスタイリングはGIANNETTO〈ジャンネット〉のジレを主役に、シャツもGIANNETTO〈ジャンネット〉、ボトムスにはCIRCOLO1901〈チルコロ1901〉の組み合わせ。  青×白の爽やかな配色は、春夏の鉄板。ここにライトブラウンのジレで、ひとつまみのエレガンスと適度な引き締め効果を狙ってみた。  全体的にキレイめシルエットを構築しながらも、シャツはバンドカラーでボトムスはジャージー素材。  ここに妙な緊張やキメキメな厭らしさは必要ない。  だから無造作にシャツの袖をまくって、あとはジャケットのような感覚でジレをサラッと羽織るだけ。  たったそれだけだけど、どう? まるでパーティ終わりのように打ち解けた艶っぽさ、エレガンスの残り香がちゃ?んと薫るでしょ?

いつものコーディネートに取り入れるだけで新鮮な印象が味わえるGIANNETTO〈ジャンネット〉のジレ。

春夏らしいリネン素材を使い、落ち着きのある「ライトブラウン」カラーで仕上げたベストは、春夏の着こなしにぜひ取り入れたいアイテム。 ホワイトシャツやブルーシャツ、デニムパンツとも相性が良く、初夏の着こなしに取り入れやすいベストです。ヘンリーネックのアイテムとも相性も抜群です。

軽い素材で仕上げたGIANNETTO〈ジャンネット〉のバンドカラーシャツ

トレンドのバンドカラーをチョイスしたサッカー生地のブルーシャツ。 軽さとサラリとした生地感がこれからの季節にピッタリなシャツです。 シルエットは「ヴィンチフィット」と呼ばれる、「スリムシルエット」に「ダーツ」を組み合わせたフィット感のあるタイトな仕上がり。 裾を出して着る事を前提に、着丈も短く設定されています。 シャツをアウトしてジレと組み合わせると着丈のバランスが良く雰囲気の良いコーディネートを作ることができます。

シルエットが秀逸なCIRCOLO1901〈チルコロ1901〉スウェットパンツ。

チルコロが独自に開発したストレッチ性が高くコシのあるスウェット生地を使用したパンツ。 股上はやや浅く、程良くスリムなシルエットはジャケットを合わせても違和感が無いほどスッキリとしてキレイな仕上がりになっています。 ウエストの内側にはドローコード、外側にはベルトループが付き、どちらのスタイルにも対応が可能です。コンフォートな履き心地とは裏腹にスッキリとしたシルエットが特徴のスウェットパンツです。

インディゴアイテムズ_2

ジェンテ スタイル

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STYLE-18 INDIGO ITEMS 2

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INDIGO ITEMS_2

インディゴ = デニム の裏をかくカジュアルアップ

これは業界内でたびたび話題になることだけど、日本人はカジュアルな着こなしが苦手だ。  正確にいえば “カジュアル” の定義が上手く飲み込めていないのかも!?  例えば、落語に「黄金の大黒」という一席がある。  話の舞台は、ボロボロの長屋。  ある日、住人宛に大家からお達しが届く。  家主の倅が大黒の黄金像を掘り当てたそうで、酒宴に招待したいということらしい。 「酒宴はありがてぇが祝いごとだ。羽織でも着て口上のひとつも打たなきゃなるめぇ」。  そこで長屋の住人たちは、1枚しかない羽織をかわるがわる羽織って、大家に挨拶をするのだ。  江戸の町人にとって、羽織はお洒落のためのアイテムだった。  それを精一杯の礼儀として、あくせくする姿に笑いどころがある。  それでは、再び現代日本に視点を戻そう。  目の前にチラつくのは、定着の進まないカジュアルフライデーだ。  この場合のカジュアルは、ネクタイのありなしではない。  ましてや、カジュアルウェアのことでもない。  ジーンズやスウェットパンツで出勤するなんて荒業は、一般企業ではまず不可能なことだ。  あくまで、他人に不快感を与えない範疇、ビジネスコードを守る。  そのうえで、精神的に軽くなるような服を選ぶこと。  難しく考える必要はない。  タイドアップして、ジャケットやブレザーを羽織る。  この程度で十分だ。

ともすれば、写真のようなセットアップスタイルが、カジュアルフライデーに映るのかもしれない。  でも、それは “カジュアル=カジュアルウェア” あるいは “セットアップ=フォーマル” という誤った認識に振り回されている証拠。  ご覧の通り、ウェアはブルーを基調としたワントーンだ。  イタリア人が好むような深いブルーのオックスフォードシャツは GIANNETTO〈ジャンネット〉。  対するインディゴのセットアップはCIRCOLO 1901〈チルコロ1901〉。  オーバーダイで涼やかなムラ感を漂わせている。  体を締め付けないニット製だからドライブで避暑地に向かうようなちょっとしたリゾートに起用してもいい。  あるいは、インディゴ = デニム というお決まりのイメージを逆手に取った選択とするのも洒脱だ。  ただ、ブルーのワントーンでの初歩的なミスは全体的に沈みがちなことだと思う。  そんなときは、奇抜に見える差し色や素材使いを排除して、濃色を中心に放射線状に広がる、グラデーションを意識してみるといい。  するとこのように、極めてエレガントな印象にカジュアルアップすることができる!?

マイクロパターンのプリントがポイントのインディゴジャケット。

チルコロが独自に開発したストレッチ性が高く通気性の良い生地を使用し、インディゴ染めで仕上げたジャケット。 プリント柄と組み合わせる事でヒネリのあるインディゴジャケットに仕上がっています。 ジーンズスタイルは元より、ホワイトパンツなどとも相性が良く、春夏のコーディネートに活躍するジャケットです。同素材のパンツと組合わせれば、セットアップとしてもお楽しみいただけます。

定番のネイビーオックスフォードシャツ。

ノータイでカジュアルに着るのはもちろん、カジュアルなニットタイやウールタイと合わせたタイドアップもお勧めです。 今回は定番カラーのホワイトに加え、イタリアンブランドらしい深みのあるネイビーをご用意しています。 シルエットは日本人の体型に合わせて袖丈がアジャストされておりスリムフィットですが、細くなり過ぎないようにノーダーツ仕上げにしています。

大人の為の上質なスリップオンシューズ

ディアスキンのソフトレザーを使い、履くことでフォルムが現れるほどソフトな質感に仕上げたデッキシューズ。 アッパー・ソール共に柔らかく仕上げ、ストレスの無い履き心地を実現しています。  シボの入った表革を使ったこちらのモデルは、ジャケットスタイルなどのシックなスタイリングから、ドレスダウンしたようなキレイ目なカジュアルスタイルと相性の良いシューズです。

インディゴ アイテムズ_1

ジェンテ スタイル

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STYLE-17 INDIGO ITEMS 1

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インディゴパイルが “大人らしい脱力” “都会的” を巧妙に伝えてくれる

昨年春に芽吹いた70年代リバイバルの煽りから? それとも “ リジッドならクリーンでしょ! ” なんて甘い誘惑のせい? 今季はデニム熱に再び火がついた! なんて人も多いはず。  でも、実際のところはどうだろう。  若者もオヤジも、猫も杓子も、み?んな揃ってジーンズ、デニムジャケット、デニムシャツなどなど、それじゃちょっと芸がない。というか、あの人若作りしてない?なんて、白い目で見られる恐れも大いにある。  それじゃどうすればいいの? ということだけど、ヒントは先ほどのセリフから導き出せるはず。  “ リジッドならクリーンでしょ? ” ⇒⇒ “ クリーンに見えるからリジッドデニムを選ぶ ” ――そう! 今季の本命は “ クリーン ” であって“ デニム ”にあらず。  いまさらリジッドデニムを買い足すなんて、世間から見れば若者の真似っこですから、大人は大人らしく、自分の意見を踏えた上で世間と足並みを合わせる努力が必要だ。
そこでもうひとつ、インディゴ=デニムの裏をかいた提案を。  身に付けているのはCOMMON-CUT〈コモンカット〉のスウェードスリッポン、SANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のコットンパンツ、PANICALE〈パニカーレ〉の3Bジャケット、それをCIRCOLO1901〈チルコロ1901〉の浅Vネックを以って抜け感を演出するという方法。  ご覧の通り、デニムアイテムは選んでいない。  カッタウェイカラーのパイルジャケットに、今季らしいクリーンさの要となるインディゴ要素を託している。  ブルー×ホワイト という定番のカラーパレットだけど、デニムをパイルに変えるだけで一気に垢抜けるし、よ?く見るとジャケットは毛足短めのパイルで仕立ててある。  Vネックのカットソー + パイルジャケット の組み合わせが印象付けるのは、アフターサーフのヘルシーなリラックス感。  でも、パイルの毛足が短くなるだけで、大人らしい力の抜きどころをちゃ?んと伝えて、なおかつ都会的に映るでしょ?   ショーツはコンクリートに似合わないといわれる通り、 いかにもリゾートなテイストはやっぱり都会にはそぐわない。  それはモコモコのパイルジャケットも同じなわけで。  インディゴ&短い毛足で一気に都会映えさせたところが、<パニカーレ>の手腕。 ? ?これならニュアンスコントロールが意外に難しい、メトロポリタンな公園散歩にもすんなり溶け込めそうだ。

大柄モチーフが印象的なPANICALE(パニカーレ)のニットジャケット。

紋章を象ったような大柄モチーフが印象的な肌当たりソフトなニットジャケット。
着丈を短く仕上げ、軽い印象に仕上げる事でジャケットとしてはもちろん、カーディガンのように着用していただくことも可能です。 ?インディゴ染めの雰囲気を出し、ホワイトシャツやTシャツとの相性を高め、春先から初夏までインナー次第でシワを気にせず着回せるジャケット。

シンプルなブルーパンツにひとひねり加えたSANTANIELLO(サンタニエッロ)のコットンパンツ。

春夏のコーディネートには欠かせないシンプルなブルーパンツに織り柄を施すことで、立体感のある質感に仕上げています。少し落ち着いた印象のネイビー寄りのシックなブルーカラーはコーディネートするアイテムとも馴染みやすく使い回しの効くカラーです。 ベルトループに着く着脱可能なアクセサリーも、春のカジュアルスタイルには実に有効なアイテムとなる。

これからの季節に活躍するCOMMON-CUT(コモンカット)のスリップオンシューズ。

アッパーはスポーティーでベーシックなスリップオンスタイルを採用し、シックな印象のネイビーのスエード素材で仕上げたシューズ。 ホワイトカップソールを使用しステッチダウンすることでアッパーとソールの馴染みが良い、丈夫な仕上がりになっています。 シャンクの替わりにソール中央部分にリブを入れる事で歩きやすさも追求しています。カジュアルなテイストでありながら、レザーライニングを全面に施し高級感のある履き心地に仕上げ、モードを感じさせるクールなスタイリングとも相性の良いモデルです。

春のジャケットスタイル_2

ジェンテ スタイル

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STYLE-14 SPRING TRAVEL STYLE 2

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SPRING JACKET STYLE_2

ジャケットスタイルに求められるのは見た目のしっかり感とそれを裏切る着心地

皆様はオンタイム以外にマストではないが、「やはりジャケットは着ておきたい」 という場面に遭遇することも多いかと思います。  例えばカジュアルパーティー、はたまた外出時、シャツでは物足りない何か羽織りたいなどという時に。  数年前より “ビジカジ” スタイル が広まり、ジャケットスタイルに大きな変化が生まれた (所謂ジャケット+チノクロスなど異素材のパンツスタイル)。  そこに昨今の “ノームコア” スタイル により新たな変化が求められている。  その流れで、 「ベーシック」 に立ち戻りすぎるのも、ジェンツの皆様にはもの足りなく感じるでしょう。  しかし、ノームコアの台頭によりイージーなアイテムが受け入れられる世の中になってきているのも事実。  そこは拡がったアイテムの選択肢を存分に活用し、ジャケットスタイルに幅を持たせてみましょうか。
 さて今回のスタイルは、L.B.M.1911(エルビーエム 1911)のジャケットをメインにメンズのベーシックアイテムをあわせてみた。  このジャケット、リネン素材に有りそうなカラートーン+柄だが、パイルタッチな素材のためソフトな着心地を堪能できる。  インナーには清涼感あるGIANNETTO(ジャンネット)のリネンシャツに、CIRCOLO 1901(チルコロ1901)のジャージー素材ジレを差したメンズのベーシックな着こなしだ。  各アイテムの仕様や印象がイージーなためリラックス感を感じていただけるだろう。  あわせたGIANNETTO(ジャンネット)のパンツは適度に細見だが、ウエストがイージー使用という新鮮な一着だ。  こんなスタイルであれば足元はスニーカーでカジュアルダウンしても、短靴で新たなビジカジに振っても良いのではないだろうか。

初夏から夏にかけて活躍しそうなストライプジャケット

コットン/ナイロンの素材にリネンを加え、軽くシワになりにくく仕上げた L.B.M.1911の新モデルジャケット。  「バイアデラストライプ」と呼ばれる大柄のストライプは、トーンを少し抑えて程良い存在感と清涼感を作りだしています。 ループ編みの様なザックリとした生地は、パイルの様な質感とチリメンの様な質感を合わせたサラリとした肌当たり。 シャツとのコーディネートはもちろん、カットソーとの相性が良く、ボトムにデニムやホワイトパンツを合わせるとスポーティーなスタイルを作り上げる事が出来ます。 新しい「ロバート」という名前のモデルは定番のスリムシルエットに比べややゆとりがあり、カジュアルテイストを強めた夏向きジャケットに仕上げています。

?今シーズンオススメのジレ、着回し抜群のオフホワイトカラーで

CIRCOLO1901(チルコロ1901)が独自に開発したストレッチ性が高く通気性の高い生地を使用し、製品染めで仕上げたチルコロのジレ。 製品染めで仕上げた発色の良いオフホワイトカラーのジレはジャケットのコーディネートで、「レオンの4月号」でも紹介された、春らしいカラーリングでスッキリと着こなせるジレです。  デニムやホワイトパンツとの相性が良く、白Tシャツを組み合わせたラフなスタイリングから、同色のジャケットやパンツを組み合わせた3ピーススタイルなど、様々なコーディネートをお楽しみいただけます。

ウエストにドローコードの付いたイージーパンツ。

シャツメーカーであるGIANNETTO(ジャンネット)が提案する、サラリとした質感のサッカー生地で作られドローコード付きのイージーパンツ。 やや太めのラインながら、テーパードの効いたキレイなシルエットを作り出しています。 ネイビーカラーのパンツは着回しが効き、春夏の着こなしでは活躍間違いなしの定番カラー。オフタイムのジャケットスタイルにピッタリのパンツです。

春のジャケットスタイル_1

ジェンテ スタイル

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SPRING JACKET STYLE_1

春のジャケットスタイルはカラーで季節感を

 まず、日本のファションシーンにおいてはライトアウターが軽視されがちだったりする。
秋冬シーズンはウールコート、ダウンアイテムなどスポットライトを浴びるアウターが多々あり、各ファッション誌の特集も大きく組まれる。   しかし、春夏シーズンはどうだろうか、市民権を得ているアウターのメインどころは? と考えてみると思いの他、狭義なものとなってしまわないだろうか。   ファッション誌もデニム、シャツ、スニーカーの特集がメイン、アウターの類は露出が少ないと感じる。   だが、ここで述べた市民権、ファッション誌はあくまで世間一般の平均。   ジェンツの皆様が愛読しているであろうファッション誌にはライトコート、ジャケットの特集がしっかり組まれているのである。
やはり、ジェンツの皆様には大人の余裕のあるジャケットスタイルをと思う次第であります。
さて、季節の変わり目、気候も穏やかに休日の外出も足が軽い。   仲間うちのちょっとした集まり、家族でのレジャー、恋人とのデートなどなど。   ジェンツたるものいつどこでも気軽に羽織れるジャケットは常備しておきたい。   今回のスタイルは春夏らしいブルーとホワイトを基調としたリラックスジャケットスタイル。CIRCOLO1901〈チルコロ1901〉のジャケットは同ブランドならではのジャージー素材かつ製品洗いによるフェード感ある表情が格好良い。   インナーにあわせた同じくCIRCOLO1901〈チルコロ1901〉のヘンリーネックカットソーはジャケットスタイルにほど良くラフな印象を差してくれる。   そこにSANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のパンツでカラーセパレートが完成する。   ここでポイントなのはインナーに差し色を用いるのではなく大胆にセパレートすること。   ヘンリーネックカットソーをジャケットと同系色にすることにより生まれる、異素材のグラデーションが大人の余裕あるスタイルへと仕上げてくれる。

クラシックなノベルティストライプジャケット。

チルコロが独自に開発したストレッチ性が高く通気性の高い鹿の子生地を使用し、製品染めで仕上げたジャケット。
特徴的な2色使いのノベルティストライプは、ベーシックなネイビーで染めることによりすっきりとした仕上がり。 ホワイトのパンツを組み合わせたトラディショナルなスタイリングからラフに着こなすデニムスタイルまで幅広く対応するマルチジャケットです。

?ラフなジャケットスタイルとベストマッチするヘンリーネック。

トップボタンを高めに設定した、5つボタンのヘンリーネックデザイン。浅いVネックの様なネックに仕上げている半袖カットソー。 細すぎない若干緩めのフィット感は、リラックスした着心地とラフなスタイリングを生み出してくれます。 程良い染め斑がインディゴならでは雰囲気を高めています。

シンプルなホワイトパンツにひとひねり加えたパンツ。

春夏のコーディネートには欠かせないシンプルなホワイトパンツに織り柄を施すことで立体感のある質感に仕上げています。 少し落ち着いた印象のオフホワイトカラーはコーディネートするアイテムとも馴染みやすく、使い回しの効くカラーです。 デザインは「スリムフィット」をチョイス。細身でスッキリとしたキレイなラインを作り出します。

春のトラベルスタイル_2

ジェンテ スタイル

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STYLE-14 SPRING TRAVEL STYLE 2

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知的に量感も醸す“カジュアル以上、フォーマル未満”のニットジャケット

 さて、今回の主役はニットジャケットです。いわゆるテーラード型のニットジャケット。 これって今ではすっかり休日使いの定番といった趣ですが、ちょっと昔を振り返ればどうでしょう?  2005年クールビズ宣言から早10年。 あるいは服飾評論家・故落合正勝氏によって日本にもたらされた“クラシコイタリア”の洗礼から約20年。  と、そこまで遡らなくとも、“休日にジャケット”という選択肢が許されるムードは、去年、一昨年からと考えるのが一般的かもしれません。  とはいえ、脱コンサバの勢いは年々増すばかり。 仕事カバンはレザーのブリーフが絶対だった21世紀はじめ。 そこから数えるに、イタリアクラシコ、アウトドミックス、プレッピー再燃、ジャンダレス、ここ最近のエフォートレスに至るトレンドの功績を感じますよね。  これらを踏まえたうえで、ドレッシーに前進する休日服事情ですから、たとえばトラベルシーン、寒暖の変化が予測しにくい春先だからこそ、カーディガン代わりにニットジャケットをバッグに忍ばせておく。そんな選択も自然でしょ!?
今回用意したいのは、モードコンシャスな波柄が映えるPANICALE(パニカーレ)のニットジャケット。  これを主役にGIANNETTO(ジャンネット)のリネンシャツ、SANTANIELLO DP’S(サンタニエッロ デプス)の淡青テイパードデニム、足元はANDREA VENTURA(アンドレア・ベンチューラ)のパステル調のスエードローファーという軽快なスタイリングです。

シャツ×デニムの組み合わせは、それだけで十分に男性らしく画になりますが、そこは洒落者こそが好む破調の美しさ。 色の歩調を乱さず、かつベージュベースで知的に量感も醸す “カジュアル以上、フォーマル未満” のニットジャケットなら、体温調整の役割も担いつつ、非可逆的な進行を見せる休日服にも潤いが保てるというものです。 アウターを着るには暑すぎるし、シャツ一枚では心もとない。そんな春先にこそ、ボタンの掛け合わせひとつで表情を変えるジャケットの奥深さと、シワになりにくいニットの旨味を持ち合わせた1枚は活躍必至!?

立体感のある編み地がキレイなライトカラーのニットジャケット

ライトカラーのベージュをチョイスした、春らしく軽いテイストのニットジャケット。 コットン素材の見た目よりしっかりとした編み地で、肌当たりも良く、シャツとのコーディネートから半袖のカットソーなどとも相性の良いジャケットです。シーズン通して着用できシワを気にせずラフに扱えるのも魅力です。

メンズにもクロップドの波が押し寄せる?! 新しい提案のデニム。

?イタリアのサレルノにあるパンツブランド、サンタニエッロが新しく打ち出すデニムライン、DP’S〈デプス〉。ストレッチの効いた細身のデニムパンツを9分丈で仕上げ、くるぶしの上で履いて頂く提案のパンツです。 昨今のトレンドであり、定番となりつつある裾口のロープアップスタイルですが、もうひとつ先を行く着こなしの提案はこの春夏注目となりそうです。(現在未入荷)

アンドレア・ベンチューラ のサマースエードスリップオンシューズ

 ゴートスキンを使った ”カシミヤレザー” と呼ばれるソフトレザーを使い、履くことでフォルムが現れるほどのソフトな質感に仕上げたスリッポンシューズ。 ソールにも工夫を凝らし、柔軟性の高い ”フレックスソール” を使用。 アッパー・ソール共に柔らかく仕上げ、ストレスの無い履き心地を実現しています。 サマースエードを使ったこちらのモデルは、通気性が良く、キレイなサックスブルーが魅力的な仕上がり。 正に春夏向きのスリップオンシューズです。

春のトラベルスタイル_1

ジェンテ スタイル

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STYLE-13 SPRING TRAVEL STYLE 1

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なにげない着こなしにこそ季節なりの味付けと貫禄のバランスを取りたい

 なににせよ、冬の装いは重たく窮屈だ。  インナーダウンの恩恵で、少しばかりズル賢く寒さに順応できたとはいえ、俄然メンズファッションはクラシック方向になびいたまま。 セミフォーマルコートが街中にあふれかえる景色を思えば“再燃”の見方もできる。これまである種、特権的であったセミフォーマルコート。 冬のビジネススタイルに欠かせない日常着、あるいは休日に大人を印象付けるための虎の子の1着として、最も身近なコートに若者がこぞって袖を通している。  これって現代のジェンツとして、なかなか心中穏やかではいられないのでは?

ともあれ、この流れはしばらく続くというのが、業界人の見解だったりする。  そこでひと足早めに春の戦略会議といこう。心浮き立つ春にこそ、装いは軽やかに。  それでいて見た目に品位を欠かないこと。やはりジェンツたるもの、なにげない着こなしにこそ季節なりの味付けと貫禄をキープしたい。  で、そうした算段を取るうえで、HEVO〈イーヴォ〉のステンカラーコートは絶妙な働きを見せてくれる。

 旅行におけるナイロンコートの利点は、いうまでもなくシワを気にせず持ち歩ける気軽さだ。一方でスポーティを強烈に伝える弱点もあった。その点でツヤを抑え、豊かな質感を引き出すあたり、HEVO〈イーヴォ〉の仕事が生きている。  おまけにデザインはセミフォーマルを地で行くステンカラー。  根っこは正統なのに色気を効かせた表情は、ビンテージワインに似た円熟も醸してくれる。   ベージュ×ホワイトのボーダーニットはPANICALE〈パニカーレ〉、グレースラックスはSANTANIELLO〈サンタニエッロ〉。  ニュートラルカラーの着こなしは、清潔ながら印象薄は必然。  そこでカラーモノで印象を水増しするのが通例だが、ノームコア路線の2016年は白コートを使った引き立ても模範解答になりうる。で、ここにHEVO〈イーヴォ〉のステンカラーを用いたら? 物足りなさもなく、こなれた雰囲気に落ち着くでしょ!?

ナイロン素材のオフホワイトのコートは春のスタイリングにマストなアイテム

ウォッシュ加工を施したナイロン素材を使ったHEVO〈イーヴォ〉のドライビングコート。 縫製の後にウォッシュ加工を施し、ステッチ周りがシュリンクするように仕上げました。 シワを気にせず使えるため着脱が多くなる季節の変わり目にも活躍が期待できるコート。 春らしい軽さのあるオフホワイトカラーは、デニムスタイルからジャケットスタイルまで合わせられる万能アイテムです。

ベーシックだからこそ上質な素材が映えるウールパンツ

?素材は滑らかでソフトな手触りの SUPER100’S ウールを使用。 ミックス調のライトグレーカラーは、春らしくビジネススタイルでもカジュアルスタイルでも活躍するアイテム。  デザインは「スリムフィット」をチョイス、細身でスッキリとしたキレイなラインを作り出します。 生地感も軽く、春らしい動きのあるドレープ感が魅力です。  ベーシックなアイテムだからこそ素材の良さで差別化を図りたいですね。

軽さと柔らかさと上質さをミックスした大人の新定番シューズ

 ゴートスキンを使った ”カシミヤレザー” と呼ばれるソフトレザーを使い、履くことでフォルムが現れるほどのソフトな質感に仕上げたスリッポンシューズ。 ソールにも工夫を凝らし、柔軟性の高い ”フレックスソール” を使用。 アッパー・ソール共に柔らかく仕上げ、ストレスの無い履き心地を実現しています。 ホワイトの表革を使ったこちらのモデルは、ジャケットスタイルはもちろんマリンティストのあるカジュアルスタイルにも使え、春夏通して活躍するシューズです。

冬のスポーツカジュアル2

ジェンテ スタイル

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STYLE-12 WINTER SPORTS CASUAL2

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WINTER SPORTS CASUAL_2

冬の清らかさに同調する白を、大人っぽく立たせるコツ

「脱帽して他家に入るようなら真なる紳士。家のなかで脱ぐようなら、まずまずの紳士。それでも脱がないようなら、偽りの紳士である」―― これはかつて大人たちが紳士であらんとした時代の話ですが、かといって戴帽しなくなった現代でもファッションが大人の尺度になることに変わりはなく。  むしろ、装いを適宜正統に正すことは “くずす” が当たり前になった今にこそ輝く、一筋の光明と見つめ直してもいいかもしれません。  もちろん、極端な思考の切返しはおすすめしませんけれどね。

例えばウィンタースポーツだからといって、ツイードジャケットにニッカポッカを穿くなんて時代錯誤そのもの。 「コスプレ?」 なんてパートナーが苦笑するならまだしも、拒絶されるのがオチですから(笑)。  あくまで、ちょっとした気晴らしとしてのウィンタースポーツ。 そこに全身ナイロンで本域の風を持ち込むのはさすがに無粋だし、かといって気構えのひとつも見せておくのもある種の礼儀。 そういうアレコレを勘定しますと、やはり“ドレスカジュアル”という意識こそがちょうどいい塩梅でして。 で、それをよ?く噛み砕くと“アーバン・スポーツ”というトレンドに至るわけです。

今回はSTONE ISLAND〈ストーンアイランド〉のダウンブルゾンをキーアイテムに、冬の清らかさに同調する白を立たせています。 無彩色である白は、ほかの色に干渉されない万能色。なのですが、これを主役に迎えるとカジュアルに前のめりになるという難点も。  そこでファッションの骨格をドレスに設定。  マイクロヘリンボン柄のSANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のパンツと、スエードのダービー。  ボトムにほんのり重みをもたせることで、大人っぽく印象を正します。  それから重要なのは、タートルネックニットの選択。 いまでは上品な街アイテムの位置づけですが、もとを質せばハンティングなどに用いられたフランネルジャケットの冬の相棒。CIRCOLO1901〈チルコロ1901〉のボリューム感のあるタートルネックニットはニットキャップと同じ編地で統一感を生み出し、ドレスとスポーツの懸け橋になるアイテムなのです。  さぁ、これなら恋人としてリンクに降りて他人として街に下る……なんて惨事は防げるはず!?

ニットキャップを愛用するには素材の良し悪しが肝要

CIRCOLO1901〈チルコロ1901〉、緩めのざっくりとしたワッフル状の編地で仕上げたニットキャップの表面に、薄くブリーチ加工を施し表面に立体感を生み出しています。 肌当たりの良い上質なウール素材を使うことで、ニットキャップ着用時特有の不快感を軽減してくれます。
裏面のタグ類を外せばリバーシブルとしても使用できる作りになっているので、表裏で異なる編地を楽しむことができます。  また、同じ毛糸を使ったマフラーとセーターもラインナップしており、合わせてコーディネートすることで統一感のあるスタイリングをお楽しみいただけます。

冬に映える ”ウインターホワイト” ブルゾン

?「DAVID-TC」と呼ばれる STONE ISLAND〈ストーンアイランド〉 のエクスクルーシブな生地を使った、ラグジュアリー感J漂うフーデッドブルゾン。  日本製のポリエステル/ナイロンの生地を特殊な環境下で製品染めすることで、コシのある独特な質感に仕上げています。  ドローコードやスナップボタンで繋がれている着脱可能なダウンライニングやウールフェルトのフードを取り外せば秋口からの着用も可能。 「アンチドロップフィニッシュ」と呼ばれる加工を施し撥水性も合わせ持ちます。

コーディネートを締めるウールフランネルのボトム

?ノータックのスリムなシルエットですが窮屈な感じが無く、スッキリと履いていただけるパンツに仕上がっています。 素材は滑らかでソフトな手触りの「SUPER100’S」 ウール。  赤を強くしボルドーに寄せたブラウンカラーは、白やブルーなどとの寒色系と相性が良く、使い回しの効く独特なカラーに仕上がっています。  SANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のパンツは、こだわりのイタリア生産にもかかわらず優れたコストパフォーマンスなのも魅力の1つです。