BIG CHECK COAT STYLE

ジェンテ スタイル79 2018 AUTUMN_WINTER circolo1901(チルコロ1901)のコートを中心にしたコーディネート_リスト画像

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STYLE-79

BIG CHECK COAT STYLE

大人の風格と、まだまだ失いたくない若々しさ。これらを両得するチェックコート術

重厚にして軽快――。大人のスタイルにとって、一定の風格は欲しいけれど、そればかりを追いすぎた結果、軽快感や若々しさを失ってしまうのは本意ではない。つまり、両得するのには、少々骨を折る、アンビバレントな問題なのだ。
とりわけ冬の装いを考えると、ついつい色みやアイテムともに重苦しくなってしまうのは、いわゆる“あるある”の類だ。そこにメスを入れるのは、スポルベリーノという装い方。平たくいうと、コートをジャケットのようにさらりと一枚で羽織ること。もちろんこれには、相応のコートが必要となってくる。何より、軽快で楽チンでなければ。それを実現するのが、CIRCOLO1901<チルコロ1901>のコートとなる。
颯爽とこなせるポイントは、素材感にある。CIRCOLO1901<チルコロ1901>といえば、スウェットやジャージーなど、快適な素材使いに定評のある名門イタリアンブランド。一見、クラシカルで重厚感の漂うグレンチェックの本作もコットン×ポリウレタンによる伸縮性の高いスウェット素材を使用。袖を通せばわかるが、その軽やかさはジャケットに比肩するといっていい。まさにスポルベリーノ的=ジャケット代わりが効く一枚ということ。これ一着において、重厚感と軽快感を両得していることとなる。
これほど申し分のないコートならば、着こなしに気遣うことで、「重厚にして軽快」のさらなるブラッシュアップが可能となるのだ。
そこで選んだのは、ミッドナイトブルー。いわばダークネイビーの類で、一見黒ではあるが、よく見るとネイビーという代物。礼装においては、黒と同等のフォーマル度を持つ存在で、その華やかさからタキシードにも採用される由緒ある色だ。これをコートに羽織る上下で組み合わせると、モノトーンのグレンチェックに馴染みながら、ほんのりと華やぎをもたらしてくれる。足元は黒スエードのローファーでモノトーンのコートをまとめ上げる。
少々大げさかもしれないが、シンプルを愛し、着心地の良さを追求したココ・シャネルにも通じるミニマリズムが垣間見られるだろう。そして、大柄のグレンチェック&タートルネックには、今ユースカルチャーに根ざしはじめている「ダッド」な雰囲気さえも。結果、「重厚にして軽快」がいっそう加速する、最新版スポルベリーノの装いといっていいだろう。

スタイルに合わせて着こなしに変化をもたらすベルテッド仕様

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グレンチェックのステンカラーコートには、CIRCOLO1901<チルコロ1901>のエッセンスが存分に詰まっている。独自開発のストレッチスウェットは、伸縮性は述べた通りだが、もちろん保温性もばっちり。秋らしくボリューム感をもたせて編み上げている。なので、薄手の裏地一枚を備えるだけの軽快感が魅力。ベルテッドの仕立てなので、フロントを閉めた時に装着すれば、さらなる保温性&スタイルアップが可能。着こなしのバリエーションも増える。

素材の艶がにじみ出る上質なタートルネックを

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世界的なイタリアのニット産地、ペルージャ生まれの専業ブランド、PANICALE<パニカーレ>のタートルネック。素材の艶やかさが表情に出やすいハイゲージのため、ダークなネイビーの発色も際立っている。昨今トレンドの「ダッド」なテイストを醸しつつ、若者たちとは、ワンランクもツーランクも上質なニットで風格を醸すのが大人の手腕といえるだろう。ご覧のようにコートなしでも十分にキマる上品さ。

すっきりシルエット&黒靴で足元は引き締めを

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「ダッド」ライクな着こなしを目論むとしても、下半身はすっきりとまとめて「やりすぎ」「悪目立ち」を回避するのが、真の大人の作法。選んだのは、BRIGLIA<ブリリア>の細身のコットンパンツ。トップスに合わせた艶やかなダークネイビーだが、モールスキンの素材感でマットな落ち着いた雰囲気に。ANDREA VENTURA<アンドレア ヴェントゥーラ>の黒靴は、パンツと素材感を合わせたスエードに。コートのモノトーンと合わせて、画竜点睛を成し遂げている。

WHITE ACCENT STYLE

ジェンテ スタイル77 2018 AUTUMN_WINTER L.b.m.1911(エルビーエム1911)のウールジャケットのコーディネート_リスト画像

ジェンテ スタイル78 2018 AUTUMN_WINTER L.b.m.1911(エルビーエム1911)のウールジャケットのコーディネート_スタイリングタイトル画像

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STYLE-78

WHITE ACCENT STYLE

都会において「季節」を感じさせる、その技を

我々が季節を愛でられるのは、四季折々異なる表情を見せる日本にあればこそ。近年、亜熱帯化が叫ばれているけれど、まだまだ、春夏秋冬の趣を堪能できているところ。とりわけ、雪の情緒たるや。今さら川端康成の名作「雪国」や、山下達郎のヒット曲「クリスマス・イブ」における有名な一節を挙げずとも、その魅力はダイレクトに感じられるだろう。雪の美しさは、マクロに見れば、その白さ。景色一面を白銀に染め、日常を一変させる力。雪見自体が観光となるほどだ。そして、ミクロに見れば、その結晶の美しさよ。六角形や星形など、環境や条件の違いで、さまざまに形を変えていく姿は神秘的ですらある。もちろん、ウィンターリゾートがあるとおり、見るだけでなく、スキーやスノーボードなどで楽しめるという点においても、雪の恩恵は幅広いものがある。
転じて。着こなしにおいて季節感を楽しむなら、いよいよ来たるこの季節において「雪」は欠かせないモチーフだよね。いの一番、日本が敵うべくもない、雪深き北欧人たちのアイデアを借用したい。それは、ノルディック柄。雪の結晶など冬を図案化した意匠には、冬を楽しく過ごすエッセンスが感じられるものだよね。そして、雪をダイレクトに表現できるのは、「スノーホワイト」。白を取り入れることで、満喫したいというわけだ。
そんな、雪山を大人の解釈でまとめたのが、こちらの着こなし。BRIGLIA<ブリリア>のコーデュロイパンツで、ガツンと雪のような白を効かせ、PANICALE<パニカーレ>のノルディック柄ニットで、雪感をフォロー。ANDREA VENTURA<アンドレア ヴェントゥーラ>のマウンテンブーツで追い打ちをかけている。
単に柄やモチーフを雪とするだけでなく、優しさと上品さを演出するスパイスを欠かしていないのが、本コーデの魅力だ。まずは、カラートーン。白×ブラウンでまとめることにより、柔和でミニマルな印象を与えることができる。そして、冬になると出番となるのが、グレンチェック柄。ブラウン系統の同柄が配されたCIRCOLO<チルコロ>のブルゾンをさらり。英国伝統柄の格式を纏うことで品格が加わるのだ。
季節のモチーフにハイライトを当ててファッションを楽しむ。都会にあっても、季節を纏った趣味人のコーデとなることだろう。

グレンチェック柄のブルゾンで大人らしく

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スポーティなブルゾンタイプは、シックさのなかに快活な印象を与えることができる。ボタン式のフロントとフラップポケットによるクラシカルなデザインが特徴的なDELAN<デラン>の一品は、中綿仕様。品格と保温性を同時に獲得。ジャケットライクに羽織ることで、雪をイメージした着こなしに上品さを与える一策となっている。全体に調和するブラウン系は、落ち着いた大人の魅力も演出可能なのだ。

ときには大胆にノルディック柄を

  • ジェンテ スタイル77 2018 AUTUMN_WINTER L.B.M.1911(エルビーエム1911)のウールジャケットのコーディネート_サブ画像2

雪の結晶をイメージしたノルディック柄は、冬の季節感を堪能するには絶好のアイテム。こちらは、イタリアにおける世界的なニット産地のひとつであるペルージャに拠点を置くPANICALE<パニカーレ>謹製のニット。ウールに少量のナイロンを混紡し、強度と軽さ、発色を保っている。ブラウン系のグラデーションは、トータルのカラーコーデにグラデーションを与えてくれるもの。雪の印象を盛り上げるのに、不可欠なアイテムといえる。

モダンさとボリューム感でバランスするボトムスの力

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冬にこそ力を発揮したいのが、白パンツ。冬に投入したいのは、太畝コーデュロイが温かみを加える一本。BRIGLIA<ブリリア>からは、テーパードシルエットの1タックをチョイス。ボリューム感のあるトップスから、足元にかけてすっきりした印象を醸せるうえに、トンレド感も加味。また、着こなしを締めくくるのが、ANDREA VENTURA<アンドレアヴェントゥーラ>のマウンテンブーツ。マットな質感のベージュレザーが「本気」の山男とは一線を画した都会の表情に。「雪山」のアイコンを足元の遊びで表現。ボリュームの点において、トップスに負けないのだ。

TAUPE COLOR STYLE

ジェンテ スタイル77 2018 AUTUMN_WINTER L.b.m.1911(エルビーエム1911)のウールジャケットのコーディネート_リスト画像

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STYLE-77

TAUPE COLOR STYLE

ブナンを脱する「トープカラー」をこなして、女性をエスコートする?

色使い。そう聞くと多くの男性が身構えてしまうかもしれない。お洒落を意識し始めたころから、「シンプル&ベーシック」を第一に考えてきたわけだからね。一方で、それは「ブナン」と裏表。ときには遊び心を加えて、ちょっとした冒険をしてみるのも悪くない。でも、どうすべきか? 途端に頭が痛くなるよね。そこで、ベーシックの枠を超えず、少し冒険できる。そんな色遊びを考えてみたい。
そこで、突然だけど、パートナーとの組み合わせで色を決める。そんなことを考えたことがあるだろうか。簡単にいえば、女性の着こなしに似合う色、ということだ。お洒落をすることを考えると、どうしても「自分」にばかり目が行きがちになり、女性を伴った外出(外出の大半がそうだと思われるが)において、パートナーとの相性まで思い至らないことだろう。その女性に自分がどう見られるか、は、かなり考えているのにね。
その際に活躍するのが「トープカラー」である。トープとは、フランス語で「モグラ」を意味する言葉、つまり「モグラ色」ということになる。グレーがかったブラウン、あるいはブラウンがかったグレーのことで、「グレージュ」(グレー+ベージュ)なんて造語もあるほど。明暗のトーンは幅広く、グラデーションが可能、都会的なのにソフトな表情が加わるのだ。
一体、この色のどこが女性と合わせやすいのか。女性を引き立てる効果の高い赤系の色を鮮やかに見せる効果があるのだ。このところは特に、バーントレッド(煉瓦色)やピンクベージュあたりがトレンドで、そうした色を選ぶ女性も増えているから、傍らの「モグラ色」が活躍すること間違いないのだ。特に欧米では、男性は女性をエスコートする存在。そうしたインターナショナルな感性をさりげなく醸せるというのもいいよね。
いざ、着こなしについて。ここではセンターライン、つまりニット、パンツ、スニーカーに「トープカラー」を据えた。グラデーションさせやすい点は前述のとおり。選んだのは、PANICALE<パニカーレ>のハイゲージニットにBRIGLIA<ブリリア>のコットンパンツ、DIADORA<ディアドラ>のスエードスニーカー。素材のクオリティを引き立ててくれる色でもあるので、まさにここで選んだアイテムの魅力をいっそう高めてくれるだろう。最後に一枚羽織ったのが、L.B.M.1911<エルビーエム1911>のツイードジャケットだ。ここにスタンダードなネイビーを挿すことで、柔和なトープカラーを引き締めてくれる。つまり、トープカラーが際立ち、女性のコーデも華やぐことだろう。
ちょっと風変わりな「モグラ色」。シンプルで使い勝手の良い、そしてちょっとした冒険心をくすぐる相棒となること間違いない。

素材の表情もマッチするジャケット&インナー

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インナーに選んだPANICALE<パニカーレ>のハイゲージニット。こうしたニュアンスのある素材感こそ、トープカラーが生きるアイテムといっていい。メランジ調のムラ感がさりげなく際立ち、着こなしに奥行きを与えてくれるのだ。これが、ジャケットに選んだL.B.M.1911<エルビーエム1911>が採用するヘリンボーンの織柄と合間って、上質な素材選びを印象付けることができるだろう。

トップスの「起承」に変化を与えるパンツが「転」の役割を担う

  • ジェンテ スタイル77 2018 AUTUMN_WINTER L.B.M.1911(エルビーエム1911)のウールジャケットのコーディネート_サブ画像2

同系色のグラデーションをつける際に気をつけたいのが、素材感のコントラストだ。BRIGLIA<ブリリア>のコットンパンツは、モールスキンの細かな起毛感が、ニットと異なるマットな表情を加えて、上品さを高めてくれるのだ。トレンドのワンプリーツを選んでおり、テーパードシルエットを楽しむことができる。トップスを受けたパンツが、着こなしにおけるちょっとしたアクセント役となるわけだ。

スエードスニーカーで「結」=画竜点睛となる!

  • ジェンテ スタイル77 2018 AUTUMN_WINTER L.b.m.1911(エルビーエム1911)のウールジャケットのコーディネート_サブ画像3

着こなしのトリを務めるのが、DIADORA<ディアドラ>のレトロランナータイプのスニーカーだ。まずパンツの起毛感を拾い、スエードアッパーをチョイス。全体の流れをしっかりと受け止めている。ポイントは、レトロ顔のスニーカーという点。現在の旬であるスポーティ感を醸しながら、ジャケパンスタイルにもマッチするクラシカル感も演出。まさに、龍の絵に「睛(ひとみ)」を与え、天に昇らんとするコーデに仕上がるわけだ。

CORDUROY JACKET STYL…

ジェンテ スタイル76 2018 AUTUMN_WINTER GIANNETTO(ジャンネット)のコーデュロイジャケットのコーディネート_リスト画像

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STYLE-76

CORDUROY JACKET STYLE

ブラックをベースにした上品コーデに差し込む「大人色」とは?

1982年、ファッション界に激震が走った。「黒の衝撃」である。川久保玲や山本耀司がランウェイで発表した黒いモード服は、それ以降、黒=モードという強い印象さえ与えることとなった。なんていうことは、ご存知だよね。そうした黒いファッションを評して、かくも黒が多彩に見えるとは、と、巷を騒がせたのだ。
しかしながら、黒という色は不思議だ。パソコンのディスプレーにおいて、黒はRGB(0,0,0)。つまり、すべての光源をゼロリセットした状態。真っ暗闇のことだ。理論的には、すべての光を反射せずに吸収する色だから、0と1からなるコンピュータの世界では、当然のことだよね。
でも、ファッションでは少し事情が異なる。素材が違えば、同じ黒でもさまざまな表情を楽しむことができるのだ。色鮮やかな黒、とはいささかパラドキシカルな表現だが、事実でもある。黒を楽しむ、というのは、なんだか上級で難しいような気がしてしまうが、さにあらず。実際は、どんな素材でも黒を選んでおけば、しっかりと調和し、素材の違いがそのまま表情の差となる便利な色だと、改めて思う。
ここでは、きめ細かな毛足が光を反射する黒に近い濃緑のコーデュロイジャケットと、マットに光を吸収するブラックモールスキンのタートルネックのトップス。微妙な光のコントラストが美しい。もちろん選んだのはイタリアブランドの逸品たちで、ジャケットは、GIANNETTO<ジャンネット>、タートルネックはCIRCOLO1901<チルコロ1901>、と、実力派ブランドである。上質な素材だからこそ、さらに黒が魅力的に。
そして実は、ボトムスに変化球を添えた。今回の最大のポイントであるトープカラー。フランス語で「もぐら」を表す言葉で、いわゆるグレージュに近い色。この中間色が黒に大変映えるのだ。黒という色がもつ輪郭効果によってやわらかな色調がグッと引き締まり、普段ならば、カラフルな差し色を入れるところでも、ニュアンスカラーがアクセントとして見事に際立ってくる。
派手色ではない色を差し色にするという、大人のテクニック。黒の衝撃を超える新たな衝撃を与えてくれそうだ。

絶妙なコントラストを醸し出すコーデュロイとモールスキンのコンビネーション

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ジャケットは、GIANNETTO<ジャンネット>の謹製。もともとは、南イタリアの街、アンドリアにあるシャツファクトリーである、カミチェリア サンフォート社が起こした新興ブランド。シャツにおける着心地の追求をジャケットにも再現し、一枚仕立ての軽やかな作りは、さすがの一言。こちらのコーデュロイジャケットもストレッチが効いており、抜群の着心地。マットなインナーに対してコーデュロイのツヤ感が花を添える。

とっても伸びるジャージー素材のタートルネックは、CIRCOLO1901<チルコロ1901>の真骨頂

  • ジェンテ スタイル76 2018 AUTUMN_WINTER GIANNETTO(ジャンネット)のコーデュロイジャケットのコーディネート_サブ画像2

ジャケットにインしたのは、CIRCOLO1901<チルコロ1901>によるモールスキンのタートルネック。こちらは、マットな質感が特徴で、ジャケットの光沢あるコーデュロイと好対照。ブランドが得意とするジャージー素材は、伸縮性が非常に高く、ジャケットのインナーとして文句なし。カットソーながらも保温性が高く、ニットライクに使えるのもちょうどいい

グレーともベージュともつかないBRIGLIA<ブリリア>のコットンパンツを黒で締める

  • ジェンテ スタイル76 2018 AUTUMN_WINTER GIANNETTO(ジャンネット)のコーデュロイジャケットのコーディネート_サブ画像3

ニュアンスが効いたピーチスキンのコットンパンツは、トレンドでもある1プリーツが入ったタイプ。腰回りに若干のゆとりともたせつつ、すっきり細身のテーパードシルエットを実現。ベルトには、PAOLO VITALE<パオロビターレ>のエレガントなタイプを。足元には、光沢のあるカーフレザーによるOFFICINE CREATIVE<オフィチーネ クリエイティブ>の外羽根プレーントウ。下半身周りの小物もブラックでまとめてしっかりと引き締めを忘れずに。

CHECK JACKET STYLE

ジェンテ スタイル75 2018 AUTUMN_WINTER CIRCOLO1901(チルコロ1901)のプリントジャケットのコーディネート_リスト画像

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STYLE-75

CHECK JACKET STYLE

脱マンネリ化を実践する、大柄チェックジャケット&編み柄タートル

大人になり基本的なワードローブは充実しているというところで、脱マンネリ化の一手として突破口となりうるのがチェックジャケットだろう。伝統的で馴染みがあるし、とりわけ大柄のものは、このところモードからの潮流でトレンドでもある。
とはいうもののドレスクロージングのなかでは結構な派手柄となる大柄のチェック。ここがネックでちょっと敬遠してしまう向きとて少なくないはず。
これを救出してくれるのが同系色トップスだ。つまり、ジャケットの柄と同系色のインナーと合わせるということ。これが案外簡単なので、ぜひ試して見てほしい。基本的にチェックは2色以上使われているのでピックアップする色を好みに選べるのがポイントだ。互いの色みがリンケージされてコーディネイトにまとまりが生まれるのはこちらのコーディネイトとて同じこと。
ジャケットにチョイスしたのは、CIRCOLO1901<チルコロ1901>のコットンジャージータイプ。ライトブラウンやダークブラウンなどのレンジの広いカラーリングで、メリハリをつけた一枚。
さて、問題は拾う色を以下に展開するか。このあたりがセンスとなるだろう。もちろん拾うのはブラウン。そこから、同系のなかでもかなり明るいマスタードカラーのタートルネックニットをチョイスした。ブランドは、同じくCIRCOLO1901<チルコロ1901>。イタリア生まれの発色の良さが肝となる。お題目が「脱マンネリ」である以上、時代の気分を映すのは必定。となれば、思い切ってトライする価値はあるだろう。何しろ同系色のまとまり感は信頼に足るもの。それは、こちらのビジュアルが証明してくれる。
最後に、ボトムス選びだが、トップスを揃えたために、あまり気遣わずにキマるのがありがたいところ。例えば、はきなれたきれいめ系のデニムでOK。ここでは、BRIGLIA<ブリリア>の定番をチョイス。細身ですっきりまとまってくる。
結果、ヨーロピアンな香り漂う大人の風情。チェックジャケットを巧みにこなして、マンネリにおさらばしたいところだね。

クラシカルなのに、その実、現代的なジャージー素材を使用

  • ジェンテ スタイル74 2018 AUTUMN_WINTER CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスリーピースセットアップのコーディネート_サブ画像1

ツイードのように見えるが、こちらはコットンジャージーによる一枚仕立てのジャケット。ジャージー素材を得意とするCIRCOLO1901<チルコロ1901>の面目躍如たるところ。着心地が柔らかく、厚手のニットの上に羽織ってもストレスなく体を動かせるのもポイントとなる。アクセントをつけたい人は、例えばポケットにサングラス。なんていうのも、マンネリ化を避けるためのテクニックとなるだろう。

ジャケットを脱いでも、洒脱に決まるヘリンボーンのシャドー柄

  • ジェンテ スタイル74 2018 AUTUMN_WINTER CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスリーピースセットアップのコーディネート_サブ画像2

上半身をすっぽりと覆うがゆえに、面積が広く、その分、平板にも見えてしまうのが、タートルネックニットの弱点。インナーで使うぶんには、のっぺりでも構わないのだが、ジャケットを脱ぐようなシーンが想定されるなら、こちらCIRCOLO1901<チルコロ1901>のようにシャドー柄が入っているものをチョイスすれば、洒脱さが増幅する。大きなヘリンボーン柄はクラシカルなのでチェックとの相性もよく、編み柄での表現なのでさりげない。そういう奥ゆかしさもまたいいのだ。

“いつもの”感じでOKなボトムス

  • ジェンテ スタイル74 2018 AUTUMN_WINTER CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスリーピースセットアップのコーディネート_サブ画像3

同系色トップスが決まれば、あとはわりと自由度の高いボトムス。思いっきり気遣ったならば気楽にデニムはいかがだろう。BRIGLIA<ブリリア>の濃色タイプは、ゆるやかな加工が施されているがセンターにクリースが入る美脚仕様。コーデが上品にまとまってくる。足元は、OFFICINE CREATIVE<オフィチーネ クリエイティブ>のブラウンシューズ。濃淡のある塗りムラがヌケ感を演出。トップスとも同系色で馴染みがいい。全体に統一感を与えてくれるのだ。

EFFORTLESS CHIC STYL…

ジェンテ スタイル74 2018 AUTUMN_WINTER CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスリーピースセットアップのコーディネート_リスト画像

ジェンテ スタイル74 2018 AUTUMN_WINTER CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスリーピースセットアップのコーディネート_スタイリングタイトル画像

ジェンテ スタイル74 2018 AUTUMN_WINTER CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスリーピースセットアップのコーディネート_メイン画像

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EFFORTLESS CHIC STYLE

時代の進化を映し出す、エフォートレスでバリュアブルな “7色スリーピース”

とある識者の、近い将来クルマの自動運転が主流になったら、外装素材はきっとメタルではなく、ポリカーボネイトなどの軽量なものになるだろう、といった言説を見かけた。 さもありなん。時代の進化に合わせて、常識は変わっていくもの。パラダイムは大きくシフトしてくのは間違いない。
となると、こんなスリーピーススタイルの出で立ちにも、そうした「パラダイムシフト」が予想されるだろう。スリーピースといえば、渡哲也演じる西部警察の大門やショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドなど、ダンディの象徴。多くの男性は、その魅力以上に、堅苦しさゆえ敬遠しまうよね。
ところが、である。実はその堅苦しさは、かつての副資材でヨロイのように固められた構築的な作りゆえ。今は、ジャケットもジレもパンツもリラックス素材で仕立てることが当たり前。つまり、進化によって常識も変貌している、ということだよね。
そこで、早速アイテムにスポットを当てていきたい。ここで着用しているのは、すべてCIRCOLO1901<チルコロ1901>のジャケット、ジレ、パンツ。このブランドは、ジャージー素材使いを得意しており、素材は上質感を感じさせつつも作りもエレガント。それは、このスタイリングをご覧いただければわかるだろう。
それぞれ別売りのアイテムながら、3つ揃えれば、スリーピースのセットアップが可能というもの。こうしたフレキシブルな展開も、時代の流れといえる。さらにいえば、スリーピーススーツ以外に着用しているのは、SOUTH YARN<サウスヤーン>のTシャツと、COMMON CUT<コモンカット>のスニーカーのみ。シンプルな合わせでここまでキマる点は、時代の潮流である「エフォートレス」でもあるってわけ。そして何より、3つのアイテムがあることで、着こなしのバリエーションが増えるんだよね。まずは、三揃い。そして、それぞれを単品で、最後に、それぞれをペア使いすれば新たに3パターン、1+3+3=7通りの使い勝手!
まさに時代が生んだ新たなパラダイム。着こなせるシーンも自ずと増えるというもの。カジュアルとフォーマルの中間で、7色のスタイリング、否、無限の広がりを見せるはず。常識にとらわれないチョイスが、行動の幅を広げてくれるんだから、ファッションは面白い!

Tシャツなのに醸し出されるダンディズム

  • ジェンテ スタイル74 2018 AUTUMN_WINTER CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスリーピースセットアップのコーディネート_サブ画像1

一点選ばれし白Tシャツは、ポルトガル生まれのニューカマー、SOUTH YARN<サウスヤーン>。アクネ ステュディオスなどにもファブリックを提供する実力派で、よく見るとわかる織り柄ボーダーの立体感は、さすがといえる。ここにCIRCOLO1901<チルコロ1901>のセットアップというわけ。こちらは、細いストライプと起毛感。そして最大の魅力であるストレッチ性。Tシャツなのに、えもいわれぬダンディズムが完成。

残暑の時期に使えるTシャツ&ジレのトップス

  • ジェンテ スタイル74 2018 AUTUMN_WINTER CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスリーピースセットアップのコーディネート_サブ画像2

ジャケットを脱いでもばっちり決まるのがジレの存在。リラックス感が出がちなTシャツスタイルも、ジレがあるだけで、グッと引き締まる。馴染みやすいミディアムグレーの色味ゆえ、もちろんTシャツだけでなくドレスシャツなどともよく似合うために、汎用性は高い。

グッドシルエットのパンツに、ハズしの効いた白スニーカーを

  • ジェンテ スタイル74 2018 AUTUMN_WINTER CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスリーピースセットアップのコーディネート_サブ画像3

若干腰回りにゆとりを持たせつつ、テーパードしたシルエットのパンツ。リラックス感がありながら、すっきり見える仕立ての効果は絶大で、どんなトップスとでも万能に似合う。合わせたスニーカーはCOMMON CUT<コモンカット>のレザースニーカー。シンプルなコートシューズタイプに、上質なレザーを採用。スリーピース&スニーカーといったミクスチャースタイルにぴったりだ。

LEATHER JACKET STYLE

ジェンテ スタイル73 2018 AUTUMN_WINTER DELAN(デラン)のレザージャケット、CIRCOLO1901(チルコロ1901)のロングTシャツ、CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスウェットパンツのコーディネート_リスト画像

ジェンテ スタイル73 2018 AUTUMN_WINTER DELAN(デラン)のレザージャケット、CIRCOLO1901(チルコロ1901)のロングTシャツ、CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスウェットパンツのコーディネート_スタイリングタイトル画像

ジェンテ スタイル73 2018 AUTUMN_WINTER DELAN(デラン)のレザージャケット、CIRCOLO1901(チルコロ1901)のロングTシャツ、CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスウェットパンツのコーディネート_メイン画像

STYLE-73

LEATHER JACKET STYLE

不良性の記号を男のセクシーさに還元する黒ライダーズの着こなし

革ジャン。 男の憧れでもあるが、誰にでも似合うものでもないかな、なんて懸念を持つ人も案外いるように思う。理由は明らかでその不良性だよね。 あまりにも古い例で恐れ入るが、映画「あばれもの(ワイルド・ワン)」のマーロン・ブランドではないが1950年代におけるカリフォルニア発祥のバイカーズスタイルがそのルーツにあるように、その後も60年代はロンドンのロッカーズやグリーサーズ、70年代後半〜80年代のパンクスなど、常に反体制の象徴でもあったわけだ。
ファッションには歴史があるわけで、ときとしてそうした記号性をもつ。 それを楽しんできたのがモードスタイルだからその後、エディ・スリマンあたりを筆頭に革ジャンのロックなテイストがそのままクールなファッションへと昇華していくわけだから面白い。
だって今、革ジャン=反体制なんて気分でライダーズを着ている人は皆無だと思うから。 そうした歴史を差し引いても、黒ライダーズは少しハードルは高いのかもしれない。
ただ、それは選びとこなしにおいて解消することは可能。 つまり革ジャンがもつ骨太な格好よさだけ、オイシイところだけをいただいて日々の着こなしに取り入れてしまおうという魂胆だ。
まずは選びにおいて。これは、断然上質なレザーを使用しつつシンプルに仕上げたシングルライダーズが適役となるはず。 そこでチョイスしたのは、DELAN<デラン>の一枚。 キメの細かな表面の、風合いある上質レザーを使用。「服の国」イタリアのブランドらしく細身のパターンやブラックに加工されたメタルパーツの採用など、ライダーズのデザインをきちんと踏襲しつつも、すっきりとファッショナブルに仕立てているのだ。
さらにシックかつスポーティーに見せる重要な着こなし方。 それがスウェットパンツとのコーディネーション。スッキリとしたシルエットで大人っぽいスウエットパンツを得意とするCIRCOLO1901<チルコロ1901>のパンツは絶妙なスポーティーさで、革ジャンの不良性をスパイスとして手なづけるほどの力を持っている。
もちろんモノトーンにまとめることで絶大なモード感が生まれるわけで、ご覧のように、シックに、それでいて、セクシーにまとまるというわけだ。
マーロン・ブランドとて、この現代的革ジャンスタイルを試してみたいんじゃないかな。

骨太で上品なDELAN<デラン>のシングルライダーズを

  • ジェンテ スタイル73 2018 AUTUMN_WINTER DELAN(デラン)のレザージャケット、CIRCOLO1901(チルコロ1901)のロングTシャツ、CIRCOLO1901(チルコロ1901)のスウェットパンツのコーディネート_サブ画像1

シンプルなシングルライダーズは、ジッパーをフルクローズしたときに、またミニマルな雰囲気が醸し出される。小さめのスタンドカラーやマットブラックに仕上げられたメタルパーツなど、シックにまとめ上げる手腕はさすが。DELAN<デラン>は、フィレンツェの郊外、エンポリで生まれたファクトリーブランド。レザーを知り尽くした職人たちが作り上げる1着は、モダンなセンスと伝統の技術が融合。まさに大人の革ジャンとった風情だ。

新ブランドSOUTH YARN<サウスヤーン>を使った黒×黒トップスで、素材の変化を楽しんで

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トップス上下を黒にまとめると、ミニマルな風情がいっそうブーストされる。もちろんここにも上質なアイテムは欠かせない。選んだのはSOUTH YARN<サウスヤーン>の一枚。ポルトガル生まれのブランドで、上質なカットソーが得意。こちらも滑らかな肌触りのコットンを使用。ブラックのなかにさりげない光沢が生まれている。こちらは、一枚でも引き締まった印象に。

スポーティーなボトムスで、革ジャンのワイルド感を中和

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革ジャンの硬さを中和するなら、パンツの選びは最重要案件。 そこで選んだ、CIRCOLO1901<チルコロ1901>の一本は、フランネルのような起毛の表情が優しく、すっきりした細身のシルエットがたまらなく上品。足元には、使い勝手が万能なOFFICINE CREATIVE<オフィチーネ クリエイティブ>のプレーントウを合わせ、革ジャンのワイルドな雰囲気をいっきに中和させているのだ。

AUTUMN SHIRTS STYLE

ジェンテ スタイル72 2018 AUTUMN_WINTER GIANNETTO(ジャンネット)のシャツ、SOUTHYARN(サウスヤーン)のスウェットパーカー、BRIGLIA(ブリリア)パンツのコーディネート_リスト画像

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AUTUMN_SHIRT STYLE

変わりゆくアメカジの最新形は、ボーダレスを象徴していた!

日本人が洋装を日常着として、百数十年。 世界的に認められた「第一世代」の日本人デザイナーたちの活躍から、数十年。 伝統というには浅いかもしれないが、少なくともファッションにおける「日本流」みたいなものは、徐々に生まれているんだと思う。 これまでの長い歴史を見ても、舶来のものをアレンジするのは、日本人の得意とするところ。
「アメカジ」というのも、まさにその代表格で、アメリカ人のファッション評論家、W.デーヴィッド・マークスが「AMETORA」という書籍でもって、日本人がいかにアメリカ発祥のカジュアル服を独自の道に進化発展せしめたかを記しているが、日本のアメカジの独自性を裏付けるといっていい。
例えば、大きなチェックのネルシャツ。 アウトドアマンの象徴で、ともすると山男そのもののような服だ。 が、これがクールなファッションへと変貌を遂げたのは、日本が70年代に生んだヘビーデューティアイビーの賜物。 丈夫で実用性を備えつつ、本物志向のウェアやギアが、ファッションの本流となったのだ。 当時の世界的なモード服とは別に。
こんな一例を挙げてみても、日本のユニークさが浮き彫りになる。 時は流れ、世界と日本とのファッション交流が進むにつれ、「アメリカっぽい」や「イタリアっぽい」、あるいは「東京っぽい」など、意味をなさない時代になっている。
そんなことを思いながら、こちらの大柄のチェックシャツの見てみると、とってもボーダレスだと思わない? 服の国=イタリアが生んだアイテムばかりなのにね。そう、「大人のアメカジ」と言うこともできる。
つぶさに見ていくと、GIANNETTO<ジャンネット>のチェックシャツは、ややゆとりのあるシルエットながら、ボディラインをエレガントに見せてくれる。そして、BRIGLIA<ブリリア>のパンツは、スラックスのように見えて、コットンジャージーのストレッチ素材。 こちらも美しいレッグラインに仕立てている。 配色もイエローを押し出しながら、ネイビーとグレーで引き締めている点も、現代的だ。 きっと70年代のヘビーデューティならば、こうはならないだろう。
かの岡本太郎が、著作『日本の伝統』において、「似て非なるものほど、非なるものはありません」と書いている。 「非なる」最新のアメカジを、こんなふうに同時代的に堪能したいものだ。

ミニマルな色使いへの気遣いがまさに「現代的」

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イエローとネイビーの配色が、トレンドを感じさせるコットンのチェックシャツ。いわゆる「アメリカン」なアイテムだが、イタリアンブランドのGIANNETTO<ジャンネット>の手にかかると、途端にエレガントに見える。 そして、インナーには、SOUTH YARN<サウスヤーン>のスウェットパーカ。チェックの柄に入るネイビーを拾って、最小限の色使いに抑えている。使用するアイテムは、往年のアメカジそのものだが、アイテムの選びや配色でグッとモダンに見えるのだ。

シャツを脱ぐとガラリとシャープな印象に

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モダンな要素を担当するパーカは、ポルトガルのポルトに拠点を置くカットソーの専業メーカー、SOUTHYARN<サウスヤーン>製。そして、インナーのヘンリーネックTシャツが、南イタリアはバーリという街に本社を置く伝統的なブランドCIRCOLO1901<チルコロ1901>。ともにリラックス感満点なうえに、キメの細かな素材感は上質。チェックシャツを脱ぐと、ガラリと印象が変わるのも、このあたりにありそうだ。

時代性を手玉に取った遊び心満点のボトムス

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パンツは時代性を映す鏡のようなもの。このところは、腰回りに若干のゆとりを持たせたインプリーツ仕様の細身パンツが、覇権を握りつつある。そこにリーチしたBRIGLIA<ブリリア>の物作りは、さすが。プリントによるツイード調の柄を表現した現代的な遊び心は、まさに新たなオリジナリティを創出。足元には、DIADORA<ディアドラ>のスニーカー。あえてのレトロランナーで、時代を自由に行き来する。そんな気分を表現している。

VACATION STYLE

ジェンテ スタイル71 2018 SPRING_SUMMER GIANNETTO(ジャンネット)ジャケット、パンツのセットアップとCIRCOLO1901(チルコロ1901)のTシャツのコーディネート_リスト画像

ジェンテ スタイル71 2018 SPRING_SUMMER GIANNETTO(ジャンネット)ジャケット、パンツのセットアップとCIRCOLO1901(チルコロ1901)のTシャツのコーディネート_スタイリングタイトル画像

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VACATION STYLE

ONとOFFを巧みに乗り切る、バカンス服のヒントとは?

世の中はジェンダーレスの方向に舵を切られているけれど、ファッションにおいては男性性と女性性にまだまだボーダーがある。 その良し悪しはさておいても、例えばメンズとレディスのルックがランダムにランウェイに登場するブランドなども最近は増えていたりして徐々に進みつつある印象。
そのあたりは女性のほうが常に一歩先を行っていてパンツスーツやボーイフレンドデニムなどなど、メンズ発祥の服飾文化をグイグイと取り入れているのは彼女たちのほうだ。
さて、今回はバカンスのご提案。 男の服は(と、まだ言うべきなのだ)、まだまだONとOFFがくっきりと別れている。 我々が苦手なのは、ONっぽいOFFや、OFFっぽいON。 その境界線付近にある曖昧なスタイルだ。 バカンスで着る服はまさにそのゾーンにある。
気分はこれからの旅立ちに思いを馳せ、高揚感で満たされているが、ホテルや空港など結構パブリックなところに身を置いている。 このOFFとONがないまぜとなった感じに、装いも合わせたらいいと思うが、実際に空港などで多く見かけるのは、Tシャツに短パンといったラフな休日スタイルの人か、まあまあONでも使えるジャケパンの人だ。
このあたりは、本当に女性が得意とするゾーンで、ONでもOFFでもない感じをかなり上手に着こなしている、と思う。 そのスタンスは大いに見習いたいものだよね。
そこで、我々が中間の一手に選ぶのは、休日専用にしたいリラックスセットアップ。 かっちりしすぎず、遊びが効いているものが、バカンスには最良となる。GIANNETTO<ジャンネット>のそれは、まさにうってつけ。 夏素材のシアサッカーだが、ストライプが“ベタ”な青×白ではなく、シックでセクシーな黒×茶。 ピッチが幅広いのもハズしが効いていていい。 ジャケットは軽やかな一枚仕立てで、パンツはイージーウエスト。リラックス感も十分だ。
しかも、セットアップなら、インナーを選べばOK。コーデがほぼ不要につき、旅先でも楽できる。ここで取り入れたのが、テラコッタカラー。実は、こちらもレディスのトレンド色で我々も、マスキュランなヘンリーネックを採用したCIRCOLO1901<チルコロ1901>のTシャツで早速採用。ジャケットのブラウンとも系統が揃ううえに、高揚感をブーストする明るい色、ナチュラルな発色もいい。ここでも、女性が先鞭をつけた色の恩恵に浴することに。そうして、シーンの中間をうまいこと乗り切る。結果、生まれたスタイルが、結構男クサく仕上がっているのも、なんだか面白いね。

ラフにこなせるGIANNETTO<ジャンネット>のジャケット

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シボが入ることで、ドライな肌触りのシアサッカーを使用したCIRCOLO1901<チルコロ1901>のジャケット。薄手のシャツ生地を一枚仕立てにしており、軽快に羽織れる。袖まくりや襟立てなどのアレンジを入れて、休日気分を存分に楽しんでほしい。小物使いも重要で、腕元のPAOLO VITALE<パオロ ヴィターレ>のブレスレットなどで、高揚感をアップさせるのもいいだろう。

地中海沿岸のリゾートを思わせるテラコッタ色のTシャツをイン

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セットアップコーデで重要な役割を担うのがTシャツだ。選んだのは、ファブリックの上質さに定評がある、イタリア生まれのCIRCOLO1901<チルコロ1901>。自然な発色のテラコッタカラーは、ジャケットの黒×茶とも好相性。ヘンリーネックの男クサさに、レディスでのトレンドとなる明るい色みが相性抜群。肌触りも心地よく、まさにバカンスでのリラックス感とファッションを楽しむ高揚感が両得できるのだ。

トレンドとヌケ感を程よくバランスするボトムスの技

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トレンド性が最も滲み出るのが、ボトムスだ。ここで遊べていると、かなり休日感がアップする。ジャケットとのセットアップ使用が可能となるGIANNETTO<ジャンネット>のパンツは、イージーウエストに加えて、昨今人気のワンタック。先端のテーパードを楽しめるうえに、腰回りにゆとりができるので、はき心地も快適。足元も、中間に位置するローファーが◎。ここでは、ANDREA VENTURA<アンドレア ヴェントゥーラ>のスエードによる、足なじみの良い一足をチョイス。品の良さも醸し出せるので、おすすめしたい。

SUMMER SHIRT STYLE

ジェンテ スタイル70 2018 SPRING_SUMMER GIANNETTO(ジャンネット)オープンカラーシャツとBRIGLIA(ブリリア)パンツのコーディネート_リスト画像

ジェンテ スタイル70 2018 SPRING_SUMMER GIANNETTO(ジャンネット)オープンカラーシャツとBRIGLIA(ブリリア)パンツのコーディネート_リスト画像

ジェンテ スタイル70 2018 SPRING_SUMMER GIANNETTO(ジャンネット)オープンカラーシャツとBRIGLIA(ブリリア)パンツのコーディネート_メイン画像

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SUMMER SHIRT STYLE

日本の独自な服文化をインターナショナルに変換する術

昨年火がついて、今年いっきにブレークした感があるのが、オープンカラーシャツだ。 いわゆる開襟と呼ばれるアレ。 その注目ぶりは、不思議と日本における局地的なもののように見受けられる。 開襟シャツで、しかも半袖といえば、代表的な「昭和の夏」を彩る季語のようなもの。 昭和初期の名監督と名高い小津安二郎や成瀬巳喜男などの作品でもしばしば見られるしね。 「クールビズ」などもそうだが、とにかく暑い日本の夏を処するべくして生まれた独自の服文化から、時折ヒットアイテムが現れるってわけだ。
そうなると、「昭和」の香り漂うヒットアイテムのオープンカラーを、野暮ったさ皆無で「いなせ」にこなすには、どうすべきか。 まずは、ブランド選びとなる。 幸いにして今季、イタリアの名門カミチェリア、GIANNETTO<ジャンネット>から体のいい、リネンコットンの一枚がリリースされているので、こちらを軸にしたい。
パンツには、白地に細いストライプの入るBRIGLIA<ブリリア>のスリムテーパードをチョイス。 モダンな佇まい&爽やかさに加えて、幾分レトロな風情に調和しているといってもいいよね? インしたのが、CIRCOLO1901<チルコロ1901>の赤いTシャツ。 フロントのボタンは留めずに色みをアピールした。 実は、着こなしの裏テーマとしたのが、トリコロール。 ともするとレトロ感が強くなりがちな「昭和」ライクな雰囲気を、マリンを感じさせる鉄板の3色でまとえば、間違いなく爽やかに変換してくれるのだ。 また、サングラスやブレスレットなど、夏気分を高める小物使いで装いを盛り上げている点は、言うに及ばず。
いわば、着こなしの和洋折衷。 独特な日本の夏も洋風にアレンジすることで、昭和・ミーツ・西洋=オムライス的なイノベーションが生み出される、というと言い過ぎだろうか。

フェードカラーが落ち着きをもたらすCIRCOLO1901<チルコロ1901>のTシャツ

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レイヤードの際に気遣うのは、インする服とアウトする服のサイズ感だろう。とりわけ、インするものが大きすぎてはいけない。 ほぼジャストサイズで選んだ場合。 例えば、フロントボタンを留めて、若干色みをのぞかせるのも上級なテクニック。 イタリア生まれのGIANNETTO<ジャンネット>のシャツなら、シルエットの美しさが強調されることだろう。 また、インしたCIRCOLO1901<チルコロ1901>のTシャツは、フェードカラーが味わい深く、赤がどぎつく見えない点もいいのだ。

色をリフレインして“トリコロール”を楽しむ

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小物の色使いで3つの色をうまくまとめることが大事。 足元に選んだのは、シャツと同じ色を拾ったネイビーのDIADORA<ディアドラ>のスニーカー。 トレンドのレトロランナータイプはスエードなので、大人の上質感も醸し出せる。 また、アクセントとして効かせたPAOLO VITALE<パオロ ヴィターレ>のブレスレット。 こちらも、インナーのレッドを拾っており、スタイリングにおける赤をリフレインすることで、トリコロールを印象的に見せている。

セレブも愛するPERSOL<ペルソール>のサーモントでクラシカル&モダンに

  • ジェンテ スタイル70 2018 SPRING_SUMMER GIANNETTO(ジャンネット)オープンカラーシャツとBRIGLIA(ブリリア)パンツのコーディネート_サブ画像3

気分が高まる夏小物の代表格は、サングラスだろう。実際に強い日差しから目を守る効果も見逃せない。 昭和なクラシカル感に合わせてチョイスしたのが、PERSOL<ペルソール>のサーモントタイプ。 ダンディさのなかに懐かしさが醸される。 もちろん海外のセレブが愛するだけあって、汎用的な美しさも兼ね備えており、着こなしがモダンに映るのはそのためだろう。 なお、こちらはフォールディングタイプ。 持ち歩く際にかさばらないのもポイントだ。