カテゴリー: STYLING

2021/4/8

STYLE-114

レイヤードで作る春のコンフォートカジュアル

　

東京では桜も散り花粉も収まりつつある今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年も春がやってきました。オリンピックの春ですね。新芽も芽吹いてワクワクする季節、軽やかな春の装いに身を包んでお出掛けしたいシーズンなのですが、この時期って意外と寒い日が多く、夜になって震える寒さになるなんてこともしばしばありますよね。かといって今更ダウンやウールのアイテムを着るのは無粋な感じがしてしまいます。。 そこでお薦めしたいのが「レイヤードスタイル」。重ね着で温度調節をしながらも窮屈感の無いストレッチアイテムを多く取り入れたスタイリングとなっていますのでぜひチェックしてみてください。　それではアイテム紹介に行ってみましょう。

トップスに着用しているジャケットは”CIRCOLO1901″のジャージージャケット。鹿の子織りのジャージー生地にウールの質感をプリントで表現する「ファブリックプリント」と呼ばれる手法が使われたジャケット。一見ウールジャケットにしか見えない質感を持ちながら、ジャージージャケットのコンフォートな着心地を併せ持つ、”CRCOLO1901″が最も得意とするシリーズのジャケットです。

ミドルレイヤーには、こちらも”CIRCOLO1901″のスウエットパーカーをチョイス。前開きタイプのパーカーをチョイスする事で脱いだり着たりを容易にしています。インナーにはジャケットを脱いだスタイルでもパーカーを脱いだスタイルでも相性が良く、コーディネートが締まるネイビーカラーのＴシャツをチョイスしています。

パンツには”BRIGLIA1949″ から、強撚りされた糸で織られたサマーウールにポリウレタンを混紡したサラリとした生地で作られた初夏に最適なパンツを選びました。　デザインは、ポケットデザインを控えめにしたシンプルなカーゴデザインをチョイス。テラコッタカラーで仕上げることでコーディネート全体の調和とバランスを取る役割を担っています。

足元にはホワイトのスニーカーと悩みつつ、”PHILIPPE MODEL” TropezX モデルのサックスブルーをチョイス。ホワイトソールでスエットのカラーを拾い、ジャケットのストライプカラーをサックスブルーで拾うことで、重ね着を脱ぎ捨ててもそれぞれのスタイルに対応し馴染みの良いコーディネートに仕上げてくれます。

こんなご時世だからこそ体調に気を使い、快適で着心地の良い洋服をチョイスして季節感のある着こなしを楽しみたいものです。　ぜひお試しください。

2021/3/31

STYLE-113

クセありアイテムをトラディショナルカラーでシンプルにまとめる

　

シンプルは偉大だ。シンプルな洋服はその人の個性を引き出し、人となりを映し出すという。
反面シンプルという名の元に生半可な個性は飲み込んでしまい、均一化してしまうという側面も併せ持ってる。
とても魅力的でありながら使い方次第で良くも悪くもなってしまう “シンプル″ という諸刃の剣。

今回のコーディネートではカラーにトラディショナルを求め、デザインではクセのあるモノをチョイスし没個性の渦に飲み込まれないシンプルスタイルに挑戦してみました。
メインアイテムとなるアウターにはストレッチジャージーが定評のある「チルコロ1901」のショートスリーブコートをチョイス。スリーブレスの変化球デザインを柔らかなアイボリーカラーでピックアップしました。インナーには「ASPESI」のボートネックデザインセーターをホワイトで選び同色系で合わせています。　ボトムにはアセテート系素材を使ったテロンとした肌当たりが魅力のワイドパンツをブラックカラーでコーディネート。　ベルトとサンダルもナチュラルなブラウンカラーをチョイスしてトラディショナルな雰囲気を演出。

シンプルなカラーコーディネートを上質な素材感とひと捻りされたデザインのアイテムで、シンプルながらも個性的で調和のとれたスタイリングに仕上げてみました。
ぜひお試しください。

2021/3/30

STYLE-112

ミリタリーとトラディショナルとリラックスと

 

桜のシーズンとなりましたね。緊急事態宣言も一時的とは言え解除され少し気分が楽になったように感じます。
もちろん大きく状況が良化している訳ではないので良識ある大人の行動が求められますが、ひとまずは少し気持ちを楽にして今まで我慢していたことを少しづつ楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。
 
今回お薦めしたいのは、ミリタリーデザインのジャケットをメインアイテムにしたコーディネート。カーキグリーンのジャケットはナイロン素材で作られた軽くシャリ感のあるM65をベースにデザインされた「ASPESI」のジャケット。コーティングが施されているジャケットは軽い撥水性と防風性を併せ持ち、機能的な作りになっています。
インナーにチョイスしたのは「チルコロ1901」の立体的な編地が綺麗なコットンセーター。ホワイトをインナーに取り込むことでコーディネートを軽く爽やかな印象に作り上げています。ボトムには細見え効果も期待できる濃紺のストライプ柄イージーパンツをチョイス。リラックスした履き心地ながらコーディネートを引き締める存在となっています。足元はジャケットのカラーを拾ったカーキカラーのスニーカーで全体をまとめています。　いつもより少しだけおしゃれをしてちょっと息抜きのお出掛けなどいかがでしょうか。

2020/12/4

STYLE-111

冬から春へ、違和感のない衣替えをするために抑えるべきポイント

 

寒い中にも暖かい日が多くなってきましたね。
三寒四温とはよく言ったもので一週間の気温の変動は、今まさにこんな感じではないでしょうか。
日々のコーディネートに苦労させられる季節ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
新しい季節には、新鮮な気持ちになる洋服をチョイスしたくなるのが人というものですが、春らしい綺麗な色をガツンと取り入れて出社した日には、周りからのツッコミやイジリを受け流すのも何かと面倒（笑）
最近の風潮の中、一人浮かれてる感が出てしまうのも色々と気を使ってしまうものです。
そこでご提案したいのが、シンプルなモノトーンを使った春の着こなし。
ジャケットとパンツはCIRCOLO1901のセットアップ。ハウンドトゥース柄の生地は、チルコロが得意とするウールの質感をプリントで表現するファブリックプリントが施されたスウエット生地を使用。ストレッチが効いた着心地はそのままに春らしいライトな生地感に仕上がっています。
インナーにはノータイでも襟周りの収まりが良い ”カッタウェー” カラーをチョイスした定番のホワイトシャツを合わせてサッパリと軽さを追加。足元にはPHILIPPE MODELのスニーカー、コートはHEVOのツイル生地のスプリングコートをそれぞれブラックでチョイスすることでシックで統一感のあるコーディネートを作り上げています。
これで周りの冷やかしを回避しながら自分だけの気持ちをあげるシックな春コーディネートの完成です。
是非お試しください。

2020/12/4

STYLE-110

上質な素材とベーシックな配色で作る「持続可能な」コートスタイル。

最近取りざたされている ”サスティナブル” という言葉をご存じだろうか。

「持続可能な」という意味のこの言葉は、ファッションの世界でも「サスティナブル・ファッション」という言葉が生まれ注目を集めています。　現在、世界では1年間に約220億もの衣類が、何らかの形で破棄されているそうです。　世界の人口が約75億といわれていますので、その膨大さは計り知れません。　廃棄物の焼却処理に伴い発生する二酸化炭素の排出が増え、環境にも大きな影響を与えているという話も現実味を帯びて当然の事のように思えてきます。

これだけ多くの洋服が廃棄される原因には、大量生産・大量消費が大きく影響しており、この問題に対して洋服文化の発信国であり消費大国でもあるアメリカやヨーロッパを中心に「ファストファッション」から「サスティナブル・ファッション」へという流れが起きているそうです。　際限のないトレンドの先を追い求めるよりも、上質で普遍的なアイテムをチョイスして、いつの時代でも自分らしくいられるスタイルが求められる時代になったのかもしれません。

そこでお薦めしたいのが今回のコーディネイト。
メインとなるアスペジのコートは、トラディショナルなショートステンカラーデザインを採用し、ポリエステルの生地に熱加工を施して織り目を潰した、撥水性があり経年劣化の少ない独特な素材を使用したコート。　インナーには、いつの時代にも愛されてきた保温力の高いウール素材のリブ編みクルーネックセーターを合わせています。　そしてボトムにはカーゴパンツ。定番カラーであるミリタリーグリーンをチョイスしてボリュームを抑えたポケットデザインに、やや細身に仕上げたストレートのシルエットを採用することでトレンドに左右されないスッキリとしたパンツとなり、コーディネート全体にさりげないアクセントを与えています。

それぞれのアイテムが「上質な素材」「普遍的なデザイン」「定番カラー」のキーワードを抑えることで、シンプルでありながら存在感を放つスタイルとなり、5年前も、現在も、そしてこれからの5年後までも着れる普遍的なコーディネートを作り上げています。　ぜひお試しを！

2020/11/30

STYLE-109

秋冬シーズンにおけるホワイト系パンツの有用性。

すっかり寒くなってきましたね。東京では冬型の気候が安定してスカンと晴れた日が多くなってきました。
コートスタイルを日々のスタイリングに取り入れるのにも丁度良い季節となりましたよね。と言う事で(笑)今回は冬のファッションがより楽しくなるコートスタイルをお勧めいたします！

メインアイテムは新作のDUNO。イタリア・フィレンツェ発のダウンアイテムを中心にしたアウターブランドです。
今回取り上げるコートは軽く撥水性の高いソフトシェル素材で作ったアウトコートと、700フィルパワーの高性能ダウンを入れたライトパテッドのライニングジャケットが組み合わさった3WAYタイプのコートです。
それぞれを別々に楽しむ事ができるのはもちろん、合わせることで保温性が高まる優れものです。

インナーにはブラウンのベーシックなハイゲージタートルネック、パンツにはオフホワイトのストレッチコットンのワンプリーツパンツをコーディネート。
足元にはブラウンのスエードサイドゴアブーツという布陣。全体的にブラウン系でまとめながら、ホワイト糸のパンツを合わせることで軽く柔らかな印象のスタイリングに仕上げています。

上質でベーシックなアイテムをインナーに組むことでスッキリとした大人っぽいスタイリングを作り上げています。ぜひお試しを！

2020/10/27

STYLE-108

秋の日の休日スタイル

　

東京では “新しい生活習慣” もほぼ日常に浸透し、映画館や美術館などにも賑わいが戻りつつあるようです。　秋の気持ちの良い気候が続き、外へ出かけたくなる季節。　お休みの日には公共交通機関を使わず、都内を歩いて廻ったり自転車で移動する人も増えましたよね。　そんなお休みの日にお薦めしたいスタイルがコチラ。

抑えたポイントは、ベーシック、トラディショナル、スポーティー。

トラディショナルな印象のパテッドジャケットをメインアイテムに、ベーシックなホワイトのハイゲージセーター、カーキカラーのスリムコットンパンツ、そしてスポーティーに全体をまとめてくれる ブラックとカモフラージュ柄のコンビスニーカーでコーディネートを作り上げました。

休みの日こそ、シンプルな着こなしで自分らしさが滲み出るコーディネートを心掛けたいですよね。

2020/10/20

STYLE-107

ミリタリージャケットで崩すジャケットスタイルのススメ

　

最近一気に進むオフィスでのカジュアル化。嬉しいような寂しいような複雑な気持ちを懐きながらも、楽な方へ流れてしまうのが人間の性ですよね（笑）。久しぶりにネクタイを結ぶと身が引き締まる思いをしたりして、ビジネススタイルの良さを再認識したりするものです。

通常ジャケットスタイルを崩すといえば、まずはタイを外し、次にはシャツをカットソーやニットに置き変えていくのが定石ですが、今回の”Ｓtyling” では、「ジャケットをドレスダウンする」スタイルをお勧め。　ニットジャケットなどでも充分に雰囲気を変えることができるのですが、今回ジェンテがご提案したいのは「ミリタリージャケット」。

いつも着ているウールのジャケットをミリタリージャケットに差し替えるだけで、ガラリと印象が変わるジャケットスタイルを作り上げることができます。今回チョイスしたジャケットは、ストレッチコットンで身体のラインがしっかりと出るスリムシルエットの”L.B.M.1911″のジャケット。

ミリタリーウエアが持つ男性を力強く見せる効果がもれなく発揮されて、いつもとはまた違うあなたの魅力を引き出してくれるはずです。　ぜひお試しを！

2020/9/11

STYLE-106

キャメルカラーで一気に季節感を感じるコーディネート

 

色ってホントに重要ですよね。　色彩と香りは脳と直結していると言われますが、人と対峙したときに最初に入ってくる情報は洋服の細かなディテールでも、素材の質感でもなく、やはり「色」ではないでしょうか。　コーディネートを作る際にもやはり気を配るべき重要なポイントですよね。

今回のコーディネートの軸は、L.B.M.1911(エルビーエム1911）の秋を感じさせるウールジャケット。　木々の色付きや穀物の実りを思わせるような綺麗なキャメルカラーはウォーム感のある秋らしいカラーの代表格。　起毛した素材感と相まって、着るだけで一気に季節感を高め、柔らかな雰囲気を纏わせてくれるジャケットです。　そしてここでもトレンドのメタルボタンが採用され、ジャケットにトラディショナルな雰囲気をもたらしています。

ジャケットをを引き立てるインナーとパンツにはベーシックなアイテムをチョイス。　CIRCOLO1901(チルコロ1901）のボトルネックのカットソーはキャメルカラーが映えるダークカラーをチョイス。程よいボリューム感の生地でジャケットのインナー使いにピッタリの一枚となっています。　パンツにはスリムフィットのチルコロのパンツをチョイス。プリントでウールの質感を表現する”ファブリックプリント”が施されたパンツは、ウール素材のスリムパンツの見え掛かりを作りながら、実はスウエットパンツの履き心地という嬉しい仕上がりになっています笑。

シックで大人っぽいカラーリングに季節感と柔らかさを取り入れたコーディネートで秋の街を散策してみたくなるスタイリング、ぜひお試しください。

2020/9/8

STYLE-105

スウェットとは思えない綺麗なシルエットのセットアップ

 

秋は何かと忙しい笑。　新しく始まる行事やプロジェクトなど、ただでさえバタバタする秋の新生活が、ここ数カ月で生まれた「新しい生活様式」の中で粛々と進んでいく。　ジェンテでは停滞していた雰囲気に慣れてしまった気持ちや体を、まずは新しい洋服に袖を通すことでリフレッシュすることをお勧めしたい。　人と人とが距離を取りながらも、やはり関わるべきは人と人。　様々な新しい機会が生まれるこの時期、第一印象は大切にしたいし、何よりも新しい洋服は気分をあげてくれ、背筋を伸ばしてくれる事でしょう。

今回のスタイリングの軸となるCIRCOLO1901(チルコロ1901）のセットアップのジャケットとパンツは、併せて着ることによる魅力はもちろん、それぞれのアイテムを単品としても使うことが出来るので様々なコーディネートへの転用ができ、着回しが効くとても便利な組み合わせ。　素材はチルコロ謹製の保温性が高くストレッチの効いたスウエット生地を使用し、ウォッシュ加工を施すことで生地の表面が起毛したコットンモールのような質感を作り出しています。

トレンドのメタルボタンが使われたダブルフロントのジャケットは着丈をやや短めに設定しスッキリとした軽いイメージに仕上げています。そして組み合わせるパンツにはノープリーツのスリムシルエットをチョイスし、スッキリとしたボトムラインを作り出しています。　インナーには襟周りがソフトなGIANNETTO(ジャンネット）のシャツをチョイス。サックスブルーが綺麗なストライプ柄をピックアップして重くなりがちなダブルのジャケットコーディネートを爽やかな印象に仕上げています。

カッチリした雰囲気を保ちながらも着用する人にリラックスした印象を作り出し、対峙する人たちにもリラックスした雰囲気をお裾分けができる。　そんな力がチルコロの服にはあるように感じています。