2020/12/4
STYLE-110
上質な素材とベーシックな配色で作る「持続可能な」コートスタイル。
最近取りざたされている ”サスティナブル” という言葉をご存じだろうか。
「持続可能な」という意味のこの言葉は、ファッションの世界でも「サスティナブル・ファッション」という言葉が生まれ注目を集めています。 現在、世界では1年間に約220億もの衣類が、何らかの形で破棄されているそうです。 世界の人口が約75億といわれていますので、その膨大さは計り知れません。 廃棄物の焼却処理に伴い発生する二酸化炭素の排出が増え、環境にも大きな影響を与えているという話も現実味を帯びて当然の事のように思えてきます。
これだけ多くの洋服が廃棄される原因には、大量生産・大量消費が大きく影響しており、この問題に対して洋服文化の発信国であり消費大国でもあるアメリカやヨーロッパを中心に「ファストファッション」から「サスティナブル・ファッション」へという流れが起きているそうです。 際限のないトレンドの先を追い求めるよりも、上質で普遍的なアイテムをチョイスして、いつの時代でも自分らしくいられるスタイルが求められる時代になったのかもしれません。
そこでお薦めしたいのが今回のコーディネイト。
メインとなるアスペジのコートは、トラディショナルなショートステンカラーデザインを採用し、ポリエステルの生地に熱加工を施して織り目を潰した、撥水性があり経年劣化の少ない独特な素材を使用したコート。 インナーには、いつの時代にも愛されてきた保温力の高いウール素材のリブ編みクルーネックセーターを合わせています。 そしてボトムにはカーゴパンツ。定番カラーであるミリタリーグリーンをチョイスしてボリュームを抑えたポケットデザインに、やや細身に仕上げたストレートのシルエットを採用することでトレンドに左右されないスッキリとしたパンツとなり、コーディネート全体にさりげないアクセントを与えています。
それぞれのアイテムが「上質な素材」「普遍的なデザイン」「定番カラー」のキーワードを抑えることで、シンプルでありながら存在感を放つスタイルとなり、5年前も、現在も、そしてこれからの5年後までも着れる普遍的なコーディネートを作り上げています。 ぜひお試しを！
