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STYLE99 DELAN(デラン)のレザージャケットとCIRCOLO1901(チルコロ1901)のスウエットパーカー、CIRCOLO1901(チルコロ1901)のパンツ、PHILIPPE MODEL(フィリップモデル)のスニーカーで仕上げたカジュアルスタイリング

STYLE100 ASPESI(アスペジ)のブルゾンとL.B.M.1911(エルビーエム1911)のジャケット、GIANNETTO(ジャンネット)のイージーパンツ、OFFICINE CREATIVE(オフィチーネ クリエイティブ)のプレントゥーで仕上げたリミックスしたスタイリング

2020/5/8

STYLE-100

ここ20年のメンズファッションをリミックスして今を表現

 

当たり前のことが当たり前でなくなってしまう。ほんの数ヶ月でかくも世の中は変わるのか。そんななかでも日常は続く。人間の生活の根幹となる「衣食住」の一角を担うだけあって、「衣」=つまり装うことからは、逃れられないものだ。働き方が変わった人もいるかもしれないが、これを機に、改めて装いについて考えてみてもいい。
ビジネスマンにとって服を着る行為は、一面では社会への帰属を表していた。それゆえにタイドアップしたスーツスタイルが主流となり、会社に属する信頼が服装によって記号化されていった。昭和のサラリーマンによる背広文化だ。そのパターン化は時に揶揄の対象ともなった。が、2000年代に入って潮目が変わる。クラシコイタリアブームののちの、クールビズ施行のインパクトだ。
ここから、仕事着がグンとカジュアル方向に舵を切られることとなる。それでも職種によって随分と出立は異なっていた。2000年代中盤によく見かけた、ノータイの半袖シャツにスラックスという多くは、まるで中学生の夏服のようでもあった。
一方で、イタリア服に魅了された洒落者たちは、インターネットの普及と重なるように、情報を収集してスタイルを磨き上げた。その途中には、アメトラ再燃、ストリートミックスといったトピックスも生まれたが、それらをうまくアレンジして現代の装いを築いている。
一見、普通のジャケパン&タイドアップ姿に映るこの装いも、ある意味で2000年代から現代までをなぞるような着こなしと言える。
主軸としているのはネイビーだ。これは、ねずみ色に象徴される背広文化の対極。ここ20年の間に、メンズ服の主役として躍り出た色だ。同様に市民権を獲得したジャケパンで仕上げる。ジャケットはL.B.M.1911<エルビーエム1911>、パンツはGIANNETTO<ジャンネット>。ともにイタリアブランドで、やはりここ20年間の日本のメンズファッションの方向性を示唆するものだ。ネイビー×ライトブラウンという相性バッチリのツートーンとしてネイビーを盛り上げる。
一方で、仕事着としての記号的存在となるタイドアップはキープ。多様化しているビジネス服において、ネクタイは騎士道における剣のような一本筋の入った存在として機能するからだ。「あえての」タイドアップ。逆に、ハズしとして機能するのが、ASPESI<アスペジ>のM-65タイプジャケット。かしこまったスタイルにミリタリー要素をミクスチャーして堅苦しさを回避。これもある意味で定番的となった手法である。
パンツが、実はイージーウエストという点もリラックス感の欠かせない現代の象徴。リモートワークが増えるなか、ゆるめの下半身はありがたい。きっちりした上半身でビデオ会議の体面を保ちつつ、下半身はリラックス。こんな点も、「今どき」なのかもしれない。

エレガンスも加えるASPESI<アスペジ>のアウター

ミリタリーデザインのアウターは、ドレス服における「ハズし」界のスタンダード。その中でも、ナイロン100%の軽快なASPESI<アスペジ>のM-65タイプジャケットは、男らしさに加えて独特のエレガンスを湛えており、日本でも人気。全体のカラーパレットを司るネイビーのアウターとして、コーディネイトを引き締めている。

リネンのライトブラウンはネイビーで引き締め

日本人のジャケパンが上手になっているなかで、着こなすと品の良さがグッと高まるのが、ライトトーンのジャケットだ。淡い色味はどうしても輪郭が曖昧になるために、パンツやVゾーンの配色が難しくなるからだ。清涼素材であるリネンを用いたL.B.M.1911<エルビーエム1911>のストライプジャケットは、パンツ、ネクタイ、アウターと、徹底的にネイビーと合わせることで、シャープさを加え、シックな仕上がりに貢献。

リラックス感と美しいシルエットを両立

現代のキーワードとして欠かせないのが、「リラックス感」。そこを担うのが、GIANNETTO<ジャンネット>のイージーパンツ。ドローコードによるウエストは、締め付けがなく心地良し。さらに、美しいシルエットが保たれるために、もちろん、「ビデオ会議」以外の外出の際にも有用。足元はジャケットの茶系を拾って、OFFICINE CREATIVE<オフィチーネ クリエイティブ>のプレーントウで締めくくり。

Styling


ASPESI〈アスペジ〉ブルゾン

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¥68,200(tax in)


L.B.M.1911〈エルビーエム1911〉ジャケット

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¥97,900(tax in)


GIANNETTO〈ジャンネット〉パンツ【ジャケットとのSet up可能モデル】

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