BIG CHECK COAT STYLE

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STYLE-79

BIG CHECK COAT STYLE

大人の風格と、まだまだ失いたくない若々しさ。これらを両得するチェックコート術

重厚にして軽快――。大人のスタイルにとって、一定の風格は欲しいけれど、そればかりを追いすぎた結果、軽快感や若々しさを失ってしまうのは本意ではない。つまり、両得するのには、少々骨を折る、アンビバレントな問題なのだ。
とりわけ冬の装いを考えると、ついつい色みやアイテムともに重苦しくなってしまうのは、いわゆる“あるある”の類だ。そこにメスを入れるのは、スポルベリーノという装い方。平たくいうと、コートをジャケットのようにさらりと一枚で羽織ること。もちろんこれには、相応のコートが必要となってくる。何より、軽快で楽チンでなければ。それを実現するのが、CIRCOLO1901<チルコロ1901>のコートとなる。
颯爽とこなせるポイントは、素材感にある。CIRCOLO1901<チルコロ1901>といえば、スウェットやジャージーなど、快適な素材使いに定評のある名門イタリアンブランド。一見、クラシカルで重厚感の漂うグレンチェックの本作もコットン×ポリウレタンによる伸縮性の高いスウェット素材を使用。袖を通せばわかるが、その軽やかさはジャケットに比肩するといっていい。まさにスポルベリーノ的=ジャケット代わりが効く一枚ということ。これ一着において、重厚感と軽快感を両得していることとなる。
これほど申し分のないコートならば、着こなしに気遣うことで、「重厚にして軽快」のさらなるブラッシュアップが可能となるのだ。
そこで選んだのは、ミッドナイトブルー。いわばダークネイビーの類で、一見黒ではあるが、よく見るとネイビーという代物。礼装においては、黒と同等のフォーマル度を持つ存在で、その華やかさからタキシードにも採用される由緒ある色だ。これをコートに羽織る上下で組み合わせると、モノトーンのグレンチェックに馴染みながら、ほんのりと華やぎをもたらしてくれる。足元は黒スエードのローファーでモノトーンのコートをまとめ上げる。
少々大げさかもしれないが、シンプルを愛し、着心地の良さを追求したココ・シャネルにも通じるミニマリズムが垣間見られるだろう。そして、大柄のグレンチェック&タートルネックには、今ユースカルチャーに根ざしはじめている「ダッド」な雰囲気さえも。結果、「重厚にして軽快」がいっそう加速する、最新版スポルベリーノの装いといっていいだろう。

スタイルに合わせて着こなしに変化をもたらすベルテッド仕様

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グレンチェックのステンカラーコートには、CIRCOLO1901<チルコロ1901>のエッセンスが存分に詰まっている。独自開発のストレッチスウェットは、伸縮性は述べた通りだが、もちろん保温性もばっちり。秋らしくボリューム感をもたせて編み上げている。なので、薄手の裏地一枚を備えるだけの軽快感が魅力。ベルテッドの仕立てなので、フロントを閉めた時に装着すれば、さらなる保温性&スタイルアップが可能。着こなしのバリエーションも増える。

素材の艶がにじみ出る上質なタートルネックを

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世界的なイタリアのニット産地、ペルージャ生まれの専業ブランド、PANICALE<パニカーレ>のタートルネック。素材の艶やかさが表情に出やすいハイゲージのため、ダークなネイビーの発色も際立っている。昨今トレンドの「ダッド」なテイストを醸しつつ、若者たちとは、ワンランクもツーランクも上質なニットで風格を醸すのが大人の手腕といえるだろう。ご覧のようにコートなしでも十分にキマる上品さ。

すっきりシルエット&黒靴で足元は引き締めを

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「ダッド」ライクな着こなしを目論むとしても、下半身はすっきりとまとめて「やりすぎ」「悪目立ち」を回避するのが、真の大人の作法。選んだのは、BRIGLIA<ブリリア>の細身のコットンパンツ。トップスに合わせた艶やかなダークネイビーだが、モールスキンの素材感でマットな落ち着いた雰囲気に。ANDREA VENTURA<アンドレア ヴェントゥーラ>の黒靴は、パンツと素材感を合わせたスエードに。コートのモノトーンと合わせて、画竜点睛を成し遂げている。