TAUPE COLOR STYLE

ジェンテ スタイル77 2018 AUTUMN_WINTER L.b.m.1911(エルビーエム1911)のウールジャケットのコーディネート_リスト画像

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STYLE-77

TAUPE COLOR STYLE

ブナンを脱する「トープカラー」をこなして、女性をエスコートする?

色使い。そう聞くと多くの男性が身構えてしまうかもしれない。お洒落を意識し始めたころから、「シンプル&ベーシック」を第一に考えてきたわけだからね。一方で、それは「ブナン」と裏表。ときには遊び心を加えて、ちょっとした冒険をしてみるのも悪くない。でも、どうすべきか? 途端に頭が痛くなるよね。そこで、ベーシックの枠を超えず、少し冒険できる。そんな色遊びを考えてみたい。
そこで、突然だけど、パートナーとの組み合わせで色を決める。そんなことを考えたことがあるだろうか。簡単にいえば、女性の着こなしに似合う色、ということだ。お洒落をすることを考えると、どうしても「自分」にばかり目が行きがちになり、女性を伴った外出(外出の大半がそうだと思われるが)において、パートナーとの相性まで思い至らないことだろう。その女性に自分がどう見られるか、は、かなり考えているのにね。
その際に活躍するのが「トープカラー」である。トープとは、フランス語で「モグラ」を意味する言葉、つまり「モグラ色」ということになる。グレーがかったブラウン、あるいはブラウンがかったグレーのことで、「グレージュ」(グレー+ベージュ)なんて造語もあるほど。明暗のトーンは幅広く、グラデーションが可能、都会的なのにソフトな表情が加わるのだ。
一体、この色のどこが女性と合わせやすいのか。女性を引き立てる効果の高い赤系の色を鮮やかに見せる効果があるのだ。このところは特に、バーントレッド(煉瓦色)やピンクベージュあたりがトレンドで、そうした色を選ぶ女性も増えているから、傍らの「モグラ色」が活躍すること間違いないのだ。特に欧米では、男性は女性をエスコートする存在。そうしたインターナショナルな感性をさりげなく醸せるというのもいいよね。
いざ、着こなしについて。ここではセンターライン、つまりニット、パンツ、スニーカーに「トープカラー」を据えた。グラデーションさせやすい点は前述のとおり。選んだのは、PANICALE<パニカーレ>のハイゲージニットにBRIGLIA<ブリリア>のコットンパンツ、DIADORA<ディアドラ>のスエードスニーカー。素材のクオリティを引き立ててくれる色でもあるので、まさにここで選んだアイテムの魅力をいっそう高めてくれるだろう。最後に一枚羽織ったのが、L.B.M.1911<エルビーエム1911>のツイードジャケットだ。ここにスタンダードなネイビーを挿すことで、柔和なトープカラーを引き締めてくれる。つまり、トープカラーが際立ち、女性のコーデも華やぐことだろう。
ちょっと風変わりな「モグラ色」。シンプルで使い勝手の良い、そしてちょっとした冒険心をくすぐる相棒となること間違いない。

素材の表情もマッチするジャケット&インナー

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インナーに選んだPANICALE<パニカーレ>のハイゲージニット。こうしたニュアンスのある素材感こそ、トープカラーが生きるアイテムといっていい。メランジ調のムラ感がさりげなく際立ち、着こなしに奥行きを与えてくれるのだ。これが、ジャケットに選んだL.B.M.1911<エルビーエム1911>が採用するヘリンボーンの織柄と合間って、上質な素材選びを印象付けることができるだろう。

トップスの「起承」に変化を与えるパンツが「転」の役割を担う

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同系色のグラデーションをつける際に気をつけたいのが、素材感のコントラストだ。BRIGLIA<ブリリア>のコットンパンツは、モールスキンの細かな起毛感が、ニットと異なるマットな表情を加えて、上品さを高めてくれるのだ。トレンドのワンプリーツを選んでおり、テーパードシルエットを楽しむことができる。トップスを受けたパンツが、着こなしにおけるちょっとしたアクセント役となるわけだ。

スエードスニーカーで「結」=画竜点睛となる!

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着こなしのトリを務めるのが、DIADORA<ディアドラ>のレトロランナータイプのスニーカーだ。まずパンツの起毛感を拾い、スエードアッパーをチョイス。全体の流れをしっかりと受け止めている。ポイントは、レトロ顔のスニーカーという点。現在の旬であるスポーティ感を醸しながら、ジャケパンスタイルにもマッチするクラシカル感も演出。まさに、龍の絵に「睛(ひとみ)」を与え、天に昇らんとするコーデに仕上がるわけだ。