EASY STYLE SET UP

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ジェンテ スタイル63 2018SS SPRING JACKET STYLE CIRCOLO1901(チルコロ1901)

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STYLE-63

EASY STYLE SET UP

「ワンランク上の曖昧な柄を扱うなら、モノトーンで調和を

どんなことにも当てはまるだろうが、追求し始めたらさらなる高みを目指してしまうもの。 それは、コーディネイトにもいえるだろう。 これまでと「ちょっと違うこと」を取り入れることで新しい発見が生まれる。 そんなトライ&エラーの繰り返しだ。
ここでもたびたび扱っている「柄使い」についても、悩ましく感じる人は多いかもしれない。 うまくこなせれば数段洒落て見えるんだから、当然かもしれないよね。 とはいえ、これまでも無地ばかり着てきたわけじゃないはず。 ストライプやチェックなどの基本柄は、ものにしてきたんだからね。
そこでさらにコーディネイトをワンランク高めてくれるのが、このCIRCOLO1901<チルコロ 1901>のセットアップだ。 一見すると、日本の民芸織柄の一種である絣のようにも見えてくる。 昨今、注目度を集めている「クラフト」的なアプローチとも取れそうだ。 確かに今、藍染や法被、刺し子など、和のテイストをもつクラフト感が世界的にも取り入れられているから、手を出すなら今かもしれない。 境界が曖昧な柄には、わびさびさえ感じられる。 イタリア生まれでありながら日本的感性にも響く、なんとも奥ゆかしい柄だ。
それが、実はプリントと聞けばさらに驚きを禁じ得ない。 わびさびを遊ぶ粋な心まで醸せるんだから、なんと便利な一式だろう。
装い自体も難しく考える必要はない。 そう、既に何度か取り上げている「エフォートレス」なセットアップ。 ゆえに、インナーには白Tシャツをかます程度でOKだ。 さらに着飾りたい人には、黒を基調とした巻き物を。 セットアップ同様に曖昧な柄のほうが調和する。 ちなみにこちらは、L.B.M.1911<エルビーエム1911>のストール。 白いステッチのチェックと染め抜きのペイズリー柄がミックスした、輪郭がぼんやりした柄なのでちょうどいい。 彩度を考慮しないモノトーンがもたらすミニマルな美観は、こうした個性的な柄を扱う際には有用なのだ。
新しいことにチャレンジしたくなる春。 いつもと違う柄使いでワンランクアップする新鮮コーデをお試しあれ。

温かみのある柄をプリントで表現したCIRCOLO 1901の実力

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絣のような柄は、実際よく見るとヘリンボーンをムラ糸で織り上げたような印象に。ジャージー素材を扱うのが巧みなイタリアンブランド、CIRCOLO1901<チルコロ1901>らしく、コットンジャージーにプリントを施してこの柄を表現。ラペル幅が広めでゴージ位置がやや高いクラシカルな見た目とは裏腹に、リラックス感を存分に感じられる着心地に仕上がっている。もちろんイタリアブランドならではのパターンの美しさもあり、羽織るだけで洗練された雰囲気が漂う。

パンツは、緩やかなテーパードで今どきに

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セットアップパンツは、ノープリーツのテーパードシルエットを採用。腰回りに若干のゆとりを持たせつつ、裾に向かってゆるやかに細くなる現代的なもの。ジャージー素材特有の快適さに加えて、パターンでも着心地の良さを実現する。温かみのある柄の場合は、ともすると武骨さが野暮ったく転ぶ可能性があるので、見た目のフィット感と、都会的なシルエットは必須。その点、CIRCOLO1901<チルコロ1901>ならば、まるっきり問題ないのだ。

柔和に見せるなら、選びたい茶靴

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モノトーンの着こなしでまとめる際、より都会的な印象を与えたいなら、黒靴が間違いない。ところが、ここで選んだのは茶靴。イタリア人がこの好むのがグレースーツ&茶靴であり、ともに中間色であるがゆえに角が立たないのがポイント。さらに、今回はセットアップが、クラフト感のある温かみのある柄だけに、優しい調子で合わせたいところ。それには、茶靴がうってつけとなる。選んだのはOFFICINE CREATIVE<オフィチーネクリエイティブ>のプレーントウ。塗りムラのあるアッパーの表情も、セットアップに好相性。実は、L.B.M.1911<エルビーエム1911>のストールの柄に茶色が入っており、それを拾っているという細かな技も実践。