2018/05/28(月)

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TRAVEL STYLE_2

見慣れたアイテムがビビッドに見える “セレンディピティ” な組み合わせ

セレンディピティ。 偶然からちょっとした幸運が生まれること。 古くは、キュリー夫人によるラジウムの発見や、フレミングによるペニシリンの発見、あるいは、弱い接着剤を作ってしまったことから生まれたポスト・イットなど、時として、多くの科学的発見に見られたりする。 また、料理でいえば、普段お馴染みの食材でも、いざかけ合わせると案外美味い! なんてことはよくあるよね。 NYの3つ星フレンチの巨匠、ジャンジョルジュ・ヴォンゲリスティンが昆布だしを愛用するなんていうのも、セレンディピティが生んだ、既成概念に囚われない組み合わせの妙といえるだろう。
ファッションにおいても、もちろんそれは当てはまる。 普段しないような掛け合わせが案外うまくいくセレンディピティ的コーディネイト。 例えば、こちらをご覧あれ。 グレーのジャケット、白のリネンシャツ、白のコットンパンツ、茶色の靴。 いずれも、ワードローブに普通にあっておかしくないものたちからなる。 ただし、これが、とっても新鮮に映る。
第1のポイントは、白で統一したシャツ&パンツ。 どちらかといえば、両者は一点投入のアイテムで、白の上下で合わせることは想像の埒外にあることが多い。 ところが、GIANNETTO<ジャンネット>の上質なリネンシャツとBRIGLIA<ブリリア>のコットンスラックスは、わずかな素材感の違いにより、白の中にある繊細な美感を創出。 白の上下がスタイリッシュに映るんだから、やってみないとわからないものだ。
第2のポイントは、CIRCOLO1901<チルコロ1901>のグレージャケット。 プリント柄で表現した奥行きのあるツイード調のホームスパン柄が、2点の白アイテムを優しく包む。 白×白の力強さとのバランサー的な役割を担っているといっていい。
第3のポイントは、小物使い。 OFFICINE CREATIVE<オフィチーネ クリエイティブ>茶色の革靴を合わせているが、これが、ともするとフォーマルに見える、白とグレーのモノトーンコーデに柔和なエレガンスを添える。 さらに、ベルトを黒にしている点も、白シャツ&白パンツの境界にアクセントを添える意味で、冗長に見せない資格効果を生んでいるのだ。
こうした意外性のあるコーデを見つけるとちょっとだけうれしくなるもの。 上機嫌をそのままに、出かければ、旅先でも別のセレンディピティに出くわすかもしれないね。

白×グレーが落ち着いて見えるトップスの組み合わせ

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白×白の上下を、柔和かつモダンに見せるCIRCOLO1901<チルコロ1901>のジャージージャケット。独自に開発したストレッチ素材を使用しており、着心地の良さは抜群。 ポイントは、ツイード調のホームスパン柄をプリントで表現していること。 製品染めを施すことで、こなれた雰囲気に。 やや短めの着丈と相まってカジュアルな雰囲気が醸し出せる一枚。また、インナーには、GIANNETTO<ジャンネット>のリネンシャツを。リネン特有のムラのある涼しげな質感や、エレガントなカッタウェイカラーにより、モダンな表情が生まれる。

白スラックスに効く、PAOLO VITALE<パオロ ヴィターレ>のブラックベルト

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この季節にこそ欲しいのが、BRIGLIA<ブリリア>の白スラックス。すっきりしたシルエットと相まって、着こなしに清潔感も与えてくれる。そして、白シャツとの境界に配したのは、PAOLO VITALE<パオロ ヴィターレ>の黒ベルト。 同色の上下をセパレートして、メリハリを与えるのみならず、クロコ型押しによってさらなるエレガンスを加味してくれる。

モノトーンに振らずにソフトに魅せる「あえての茶靴」

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白、グレー、黒でまとめたトップスなら、黒靴を合わせるのが定石と思えるが、今回の「セレンディピティ的コーデ」では、あえての茶靴を合わせたい。イタリア人も好む茶靴は、グレーとの相性が抜群。ここで選んだ、OFFICINE CREATIVE<オフィチーネ クリエイティブ>のプレーントウは、ムラのある仕上げにより、いっそう豊かな表情に。モノトーンにまとめない絶妙なカラートーン術は、ぜひ取り入れたいところ。

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