STYLE-12
WINTER SPORTS CASUAL_2
冬の清らかさに同調する白を、大人っぽく立たせるコツ
「脱帽して他家に入るようなら真なる紳士。家のなかで脱ぐようなら、まずまずの紳士。それでも脱がないようなら、偽りの紳士である」―― これはかつて大人たちが紳士であらんとした時代の話ですが、かといって戴帽しなくなった現代でもファッションが大人の尺度になることに変わりはなく。 むしろ、装いを適宜正統に正すことは “くずす” が当たり前になった今にこそ輝く、一筋の光明と見つめ直してもいいかもしれません。 もちろん、極端な思考の切返しはおすすめしませんけれどね。
例えばウィンタースポーツだからといって、ツイードジャケットにニッカポッカを穿くなんて時代錯誤そのもの。 「コスプレ?」 なんてパートナーが苦笑するならまだしも、拒絶されるのがオチですから(笑)。 あくまで、ちょっとした気晴らしとしてのウィンタースポーツ。 そこに全身ナイロンで本域の風を持ち込むのはさすがに無粋だし、かといって気構えのひとつも見せておくのもある種の礼儀。 そういうアレコレを勘定しますと、やはり“ドレスカジュアル”という意識こそがちょうどいい塩梅でして。 で、それをよ?く噛み砕くと“アーバン・スポーツ”というトレンドに至るわけです。
今回はSTONE ISLAND〈ストーンアイランド〉のダウンブルゾンをキーアイテムに、冬の清らかさに同調する白を立たせています。 無彩色である白は、ほかの色に干渉されない万能色。なのですが、これを主役に迎えるとカジュアルに前のめりになるという難点も。 そこでファッションの骨格をドレスに設定。 マイクロヘリンボン柄のSANTANIELLO〈サンタニエッロ〉のパンツと、スエードのダービー。 ボトムにほんのり重みをもたせることで、大人っぽく印象を正します。 それから重要なのは、タートルネックニットの選択。 いまでは上品な街アイテムの位置づけですが、もとを質せばハンティングなどに用いられたフランネルジャケットの冬の相棒。CIRCOLO1901〈チルコロ1901〉のボリューム感のあるタートルネックニットはニットキャップと同じ編地で統一感を生み出し、ドレスとスポーツの懸け橋になるアイテムなのです。 さぁ、これなら恋人としてリンクに降りて他人として街に下る……なんて惨事は防げるはず!?
ニットキャップを愛用するには素材の良し悪しが肝要
CIRCOLO1901〈チルコロ1901〉、緩めのざっくりとしたワッフル状の編地で仕上げたニットキャップの表面に、薄くブリーチ加工を施し表面に立体感を生み出しています。 肌当たりの良い上質なウール素材を使うことで、ニットキャップ着用時特有の不快感を軽減してくれます。
裏面のタグ類を外せばリバーシブルとしても使用できる作りになっているので、表裏で異なる編地を楽しむことができます。 また、同じ毛糸を使ったマフラーとセーターもラインナップしており、合わせてコーディネートすることで統一感のあるスタイリングをお楽しみいただけます。
冬に映える ”ウインターホワイト” ブルゾン
?「DAVID-TC」と呼ばれる STONE ISLAND〈ストーンアイランド〉 のエクスクルーシブな生地を使った、ラグジュアリー感J漂うフーデッドブルゾン。 日本製のポリエステル/ナイロンの生地を特殊な環境下で製品染めすることで、コシのある独特な質感に仕上げています。 ドローコードやスナップボタンで繋がれている着脱可能なダウンライニングやウールフェルトのフードを取り外せば秋口からの着用も可能。 「アンチドロップフィニッシュ」と呼ばれる加工を施し撥水性も合わせ持ちます。