2016/09/29(木)

ジェンテ スタイル27 秋のジャケットスタイル_2 L.B.M.1911 jacket style

L.B.M.1911 JACKET STYLE

L.B.M.1911 JACKET STYLE

STYLE-27

AUTUMN JACKET STYLE_2

難しい柄ジャケは置き換えの法則で飼い慣らす

さて、お次はチェック柄。いわゆるパターンド・ジャケットと呼ばれるアイテムのひとつだ。 毎日のスーチングでダークトーンを手に取らざるを得ない背景を考えると、休日用であれば、この手のカジュアルジャケットに目を向けがちなところだろう。もちろん、これだって大人であればクローゼットに1着は用意しておきたい選択肢のひとつではあるのだけれど、ベーシックなソリッドジャケットと比べると、上級者向けであることは心に留めておきたいところ。 というのも、ファッションの手はじめは色の組み立てにあるからだ。 よほどの手練手管でない限り、華美なパターンド・ジャケットは、のちのちの構築に戸惑うだろうし、なによりも力みが滲み、大人の余裕を醸し出すどころではなくなってしまう。 簡単にいうなら、服に着られてしまうわけだ。それであっては、自然体でジャケットを着こなすことはまず難しい。 では、このパターンド・ジャケット、一体どう飼い慣らすべきか。テクニックの指標とすべきは、やはり色にある。そこで、マドラスチェックのような華美さは一旦忘れて、季節的なフレバーとして深いグリーンを選んでみてはどう?  スーチングにおける基本色はブラック、チャコール、ネイビー、ブラウン。そのため、グリーンジャケットは難しいように思えるけれど、カジュアルにまで目を向けてみれば、グリーンはミリタリーカラーそのもの。 前回の記事に書いたように、ジャケットは本来リゾートウェアであるのだから、小難しく考えることなくカジュアルな気分で羽織るのが正解なのだ。というわけで、今回の着こなしはミリタリースタイルに置き換えて、ベーシックな休日ウェアにグリーンジャケットを投入した。 敢えてポイントを挙げるなら、シャツは白のカッタウェイで、細身のデニムは、チェック柄&チーフにリンクするような味出しタイプ、そして軽快さを印象付けるタッセルローファーに、ライトブラウンを選んでいる点。そう、どれもジャケットと比べて明るいトーンを選んでいる。これによってグリーンジャケットの色気を引き立たせつつも、柄モノ特有のワル目立ちもしっかり制御している。 どう? ちゃんとお行儀よく飼い慣らせているでしょ!?

トレンドのミックスウールを使ったL.B.M.1911 (エルビーエム1911)のライトジャケット。

  • L.B.M.1911ジャケット

ウールをベースに化繊をミックスすることで、軽さと丈夫さ、扱いやすさを併せ持つジャケットに仕上げています。 トレンドのグリーンをベースカラーにベージュのチェックを組み合わせる事で、ラフな着こなしでもトラッドっぽいコーディネートに仕立ててくれます。

L.B.M.1911〈エルビーエム1911〉は、イタリアを代表するテイラーリングメーカーとして君臨するLUBIAM社のスポーツラインとして、2006年に誕生しました。 伝統的なテイラーリング技術を踏襲したパターン、縫製、そして洗練されたスタイルで、洋服本来の着ることの楽しさを提案しています

洗いざらしで着たいGIANNETO(ジャンネット)の定番ホワイトオックスシャツ

  • GIANNETTOシャツ

定番のオックスフォード生地で作られたホワイトシャツはノータイでカジュアルに着るのはもちろん、カジュアルなニットタイやウールタイと合わせたタイドアップもお勧めです。 今回は定番カラーのホワイトに加え、イタリアンブランドらしい深みのあるネイビーをご用意しています。 シルエットは日本人の体型に合わせて袖丈がアジャストされておりスリムフィットですが、細くなり過ぎないようにノーダーツ仕上げにしています。

Giannetto〈ジャンネット〉は、イタリアンサルトの技術をベースに、厳選した素材やハンドメイドの工程を駆使して作られるシャツブランドです。 美しさとゆとりを併せ持つ身体に沿うフィッティングと、エレガントでラグジュアリーなテイストを、モダンな日常着として提案しています。

秋の着こなしに映えるANDREA VENTURA(アンドレアベンチューラ)のタッセルシューズ。

  • ANDREA VENTURA SHOES

ライトブラウンのカーフレザーにウォッシュ加工を施したタッセルスリップオンシューズ。 革の表面にはウォッシュ加工によるシワが寄り独特の質感に仕上がっています。 マッケイ製法で仕上げる事でシューズを軽く仕上げ、足を包み込むようなフィット感を作り出します。ライトブラウンのカラーはコーディネートのアクセントとなり、重くなりがちな秋冬のスタイリングを軽快に演出してくれます。

Andrea Ventura(アンドレア ベンチューラ)は伝統的な重厚さを持つ英国のシューズとは趣の異なる、ロングノーズのスリムで甲の低い繊細なスタイルと軽快な履き心地が特徴。 職人によるハンドメイドはそのままに、伝統的な靴の概念や慣習に囚われることのないスタイリッシュでモダンなシューズです。

記事カテゴリー STYLING