2019/06/03(月)

ジェンテ スタイル90_GIANNETTO(ジャンネット)の3ピースセットアップを中心にしたスタイル_リスト画像

GIANNETTO FILIPPO DE LAURENTIIS BRIGLIA 1949

2019/07/17

STYLE-88

機能的に美しく、梅雨を乗り切れるスポーティルック

機能的に美しく、梅雨を乗り切れるスポーティルック

過日、小池百合子東京都知事が発表した、頭に直接かぶる式の日傘が物議を醸した。傘を手で持つ難儀はなく、両手がフリーになるうえにコンパクト。エコフレンドリーな点も長所に挙げていて、機能面においては一見申し分ないように思える。
ただし、格好いいかを問われれば別だよね? ここに各人の嗜好性や美意識が作用する。かつての三度笠のようなビジュアルは、和服に似合うこともあるかもしれないし、アート的な何かを感じ取り、積極的に取り込む人もいるかもしれない。そうした考えうるポジティブ要素を差し引いても、小池氏のアイデアは、分が悪そうに見えた。つまりは、大半の人の美意識に反したようである。
このように、機能性を美的に収斂させることは案外難しいのかもしれない。間もなく訪れる梅雨時期こそ、雨を避ける機能とそれゆえ野暮ったくなるビジュアルを両得したい季節。肌寒さや蒸し暑さ、雨よけ、並びにクールなビジュアルを解決してくれるアウターが欲しいのだ。
その意味で、イタリアブランドのDUNO<デュノ>によるフーデッドブルゾンは、活躍必至。使用される素材が、撥水加工が施された超軽量のマイクロリップストップナイロンにして、フロントには止水ジッパーを装備する。つまり、水に強く、強靭で、軽いってこと。おまけにパッカブルであるために、脱いだ後パッキングしてバッグなどに収めておくことができる。見た目においては、フーデッドブルゾン特有のスポーティなテイストが現代的なうえに、素材のマットな質感が好作用を及ぼし、上質感まで加えてくれる。まさに機能的にして美観を獲得した好例じゃない?
コーディネイトに関しては、もちろんアウター一枚でも頼れる存在感をもつが、男子諸兄がお得意のネイビー系グラデーションでまとめれば、さらなるシックさを獲得できること間違いない。パンチを効かせたいならば、写真のように、鮮烈なブルーに彩られたFILIPPO DE LAURENTIIS<フィリッポ デ ローレンティス>のコットンカットソーをインすればOK。2タック入ったGIANNETTO<ジャンネット>のイージーパンツで、テーパードシルエットの下半身を形成し、DIADORA HERITAGE<ディアドラ ヘリテージ>のスニーカーで下半身を締めくくっている。
いわゆるスポーティミックススタイルが、多くの人に好ましく映るのは、軽快さの向こうに透けるアクティブなパーソナリティゆえだろう。そしてそれは、おそらく頭にかぶる日傘的なスタイルでは体現することはできないのだ。

STYLE-88

一枚あると万能! 見た目と機能を両得するDUNO <デュノ>のアウター

止水ジッパーであるフロントを閉じてさらに機能性が高まるDUNO<デュノ>のフーデッドブルゾン。軽量で丈夫、さらりと羽織れるのが魅力。スタンド式の襟とともに裾と袖口はリブ式になっており、ウインドストップ効果も期待できるデザインに。フードの顔まわりにはコードを備え、閉めることでより効果を高められる。ご覧のようなマットなネイビーが独特の上質感を着こなしに加味してくれるのだ。

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発色のよい上質ニットが欠かせない

アドリア海に面したイタリア中部の街、ペスカーラで生まれた新鋭のニットブランド、FILIPPO DE LAURENTIIS<フィリッポ デ ローレンティス>。「スーパーライト18」と呼ばれる上質コットンで仕上げられた軽くてさらりとした肌触りに一枚は、爽やかに過ごしたい時期にうってつけ。上質さゆえに、ブルーの発色は美しく、一枚で着ても十分サマになる。季節の変わり目にこそワードローブに備えておきたい。

STYLE-88

スポーティかつ洒脱なボトムスでおしゃれを決定づける

コーディネイトのトレンド感を左右する圧倒的な存在が、面積の半分を占めるボトムスと言っていい。軽装になればなるほど、その傾向は強い。GIANNETTO <ジャンネット>による、2タックのリラックスパンツは、まさにその役目を果たす一本。美しいシルエットに加えて、ドローコードのついたイージーウエストやリネンの素材感など、夏にこそはきたい清涼さも魅力。ロールアップで変化をつけて、DIADORA HERITAGE<ディアドラ ヘリテージ>のスニーカーとの軽快な足元を楽しみたい。

記事カテゴリー STYLING