ダークサマー_2

ジェンテ スタイル

giannettoリネンシャツを使ったコーディネート

STYLE-22 DARK SUMMER

STYLE-22

DARK SUMMER_2

節度ある大人は素材の違いで夏を味方に付ける

 さて、前回のボーダーシャツに引き続き、ダークサマーな着こなしをひとつ。  着こなしの軸となるのは、シャツとショーツだ。  いまでこそ大人の街歩きの定番アイテムに数えられるショーツだけど、ヨーロッパのものさしで考えれば、あくまでリゾート用。  そもそも開放的でラクチンである一方で、子供っぽく見られるというハードルはいつまでも付きまとっている。  ビーチのない街中に持ち出すには、やっぱりちょっとした気遣いは必要だ。  ショーツのシルエットは太過ぎず、ピタピタ過ぎず、丈感は膝よりもちょっと上、色はシックなダークカラー、そしてトップスには襟付きのシャツ。  と、去年までのセオリーはもちろん遵守する。  その上で、ダークカラーのスパイスを効かせるとどう?   パステルカラーやホワイトを基調とするリゾートテイストの着こなしと比べると、意外ほどに大人っぽく、かつ新鮮味を醸し出しているでしょ?
今回のスタイリングは、GIANNETTO〈ジャンネット〉のリネンシャツ、PANICALE〈パニカーレ〉のパイルショーツ、ANDREA VENTURA〈アンドレア・ヴェンチューラ〉のローファーといった組み合わせ。  見るからに清涼感抜群! それでも大人っぽさを担保する秘訣が、全身ネイビーのワントーンにはある。  とはいえ、なんでもかんでも全身ネイビーなら大人っぽい!というわけでもなく……。  よ?く目を凝らせば、おわかりいただける通り、素材選びに小技が見て取れるでしょ?   シャツはリネンで、ショーツはパイル、そしてローファーは毛足の短いスエード。  シャツに対して着こなしの土台となるショーツのネイビーが濃く見えるのは、リネンとパイルの繊維密度の違いによるところが大きいわけで。  つまり、同じ色でもテクスチャーが変われば、ニュアンスは微妙に変わる。  この塩梅を上手に手なづけることができれば、あの手この手の奇抜さはもはや不要。  お決まりのワントーンの着こなしでも、涼やかに、上品に、自分なりのお洒落が楽しめるはず!

素材感が活きる絶妙なカラーリングのGIANNETTO(ジャンネット)リネンストライプシャツ。

同色系をチョイスしたネイビーとブルーのシックなコンビネーションストライプは、派手になりがちな太めのピッチでも、落ち着いた印象と清涼感を演出してくれます。  製品染めが活きる発色の良さはリネン素材ならでは。 素材の粗さと染めのムラ感が絶妙にマッチしています。  シルエットは「スリムフィット」、細くなり過ぎないようにノーダーツ仕上げ、襟型は「カッタウェー」をチョイスすることでラフな着こなしに品を与えてくれます。  日本人の体型に合わせて袖丈がアジャストされているので、インポートアイテムならではの袖余りを軽減できます。 ダークカラーは前立てにあるジャンネットのアイコンマークである「太陽」は、夏との相性も相まって良く映えます。

ダークカラーでも重くならないPANICALE(パニカーレ)のパイル素材のショートパンツ。

肌当たりが良く、スポーティーな印象が夏にぴったりなショートパンツ。 パイル素材ならではのループ編みによりベタッとした重い印象がなくなり、爽やかに履いて頂けます。 着丈のバランス、裾口の幅も絶妙で軽快、スッキリとした印象を作り上げています。 クリーンな質感のトップスよりも素材感のあるアイテムと相性が良いので、カットソーやニット、布帛では麻素材などを合わせるとコーディネートのなじみが良く、自然なコーディネートを作り上げる事が出来ます。前立ては作らずウエストにはドローコードを採用し、軽く仕上げたイージーフィットタイプです。

夏には欠かせないアクセサリーたちはコロニアル風味のシンプルアイテムをチョイス。

シンプルになりがちな夏のコーディネートにアクセントを与えてくれるファッションアクセサリー。 大人っぽさを演出するのであれば、存在感がありながらもやはりシンプルなアイテムをチョイスしたい。  素材感のあるアイテムをチョイスしたコーディネートであれば、ナチュラルな印象を感じさせるシックなリゾート風にまとめ上げるのが常套手段。  溶岩石やウッドなどナチュラルな素材をチョイスしたアクセサリーは、さりげないアクセントとしてコーディネートを引き立て、ブラックのウェリントン型のサングラスはクラシックな印象を演出し、コーディネートを引き締めます。