STYLE-7 パーティースタイル1
PARTY STYLE_1
米国生まれの準礼装も伊流にこなせば、これほどモダンに裏をかける
ファッションに美学を持つ大人たちにとって、装いのかぶりはひとつの悲劇だ。雑踏ですれ違う程度ならまだしも、レセプションやパーティといった晴れの日に服装が重なるとなれば、もう目を当てられない。 かのモードの帝王曰く 「自分が一番と言い聞かせるか、あるいはドレスを脱ぐか。それしか方法はない」 そう断言できるくらい、いたたまれなくなるものなのだ。 そこで洒落者がまず、あの手この手と思案するのは、Vゾーンのこなし。 洗練されたトーンオントーン、カントリーに範をとったパターンオンパターンといった定番テクニックを駆使したり、ブラウンスーツにブラックタイを締めるレトロフレンチの小気味良さを持ち出してみたり。 あるいはドレスシャツの代わりに、タートルネックニットという選択肢もある。 セミフォーマルな装いにおける戦い方は巨万とあるだけに、身の置き場がなくなるのは当然至極といえよう。 で、そうした難問を目の前にした時こそ、敢えて王道の裏をかく。 そんな勇気ある選択もまた有効な一手になるはずだ。
例えば、こんなタキシード&トラウザーはいかがだろう? 手掛けたのは伊 CIRCOLO1901(チルコロ1901)。 素材は、打ち込みがよく、コシの強いスウェット生地。 ジャケットはラペル&ポケットの玉縁、パンツは側章にサテンをあしらい、ツヤと立体感を持たせることでフォーマルな琴線に軽やかにタッチさせている。 アメリカ生まれの準礼装もイタリア流にこなせば、これほどまでにコンフォートかつモダンに裏をかける―― そんな模範解答だ。 さて、これをどう手なづけよう。 まず緊張を伝えるようなドレスシャツは不向きだ。 硬軟のバランスが崩れてしまう。基本はスタイリングに“楽しさ”をプラスする要素としたい。 そこで世界観を共有すべく、インナーはCIRCOLO(チルコロ1901)のヘンリーネック。 トーンオントーンで足並みを揃えて、ラグジュアリーとリラックスを両立するのも面白い。
アンフォーマルに見えない スウェットタキシード
ラフなイメージのスウェット素材で対極にあるドレッシーなタキシードを作る… 。 この普通に考えれば難しいお題に取り組む姿勢にCIRCOLO1901(チルコロ1901)のモノ作りへの意気込みと自信を感じさせてくれます。 仕上がりはもちろんフォーマルでありながらソフト。 肩肘を張らないパーティースタイルを作り、着る人に柔らかい印象をもたらします。 スーツとしてはもちろん、ジャケットを単品でデニムを合わせるなど様々な着こなしを楽しむことができます。
インナーにはあえてのヘンリーネックTシャツ
タキシードとくれば “ウイングカラー” のシャツに “ボウタイ” がセオリーですが、 ここはあえて 「カットソー」をチョイス。 フォーマルらしさを崩しながらもカラーをワントーンでまとめてスッキリとした印象に仕上げ、絶妙なサジ加減のコーディネートに仕上げました。 カットソーの中でもCIRCOLO1901(チルコロ1901)のへンリーネックをチョイスすれば、Vゾーンにアクセントを与える事が出来ます。